2003年2月24日月曜日

サザエさん…古きよき時代

■「サザエさん」が35周年だそうな…すごいなぁ…で、昔の「サザエさん」を傑作選と称して流していたのだが、驚愕の事実を目撃してしまった。なんと!タラちゃんがイタズラをするような「悪い子」なのだ。現在では「ですます」調で話すのに…いったい、タラオに何があったんだ…

■現代でも「サザエさん」は脅威的な視聴率である。あんな時代錯誤な番組がなんであれほど人気があるのだろうか。謎である。私的には「女性」が抑圧された「悪しき時代」なのだが、世の中の親父にとっては「古きよき時代」なのだろう。あの家は「大黒柱」なる「波平」中心の構造である。妻の「ふね」は「召使い」状態なのだ(「波平」に対しては敬語を使う!)。現代の親父たちにとって、父性のある「波平」は憧れの的なのだ。「サザエさん」の視聴者層はそういった層に支えられてきたのかもしれない。思えば、私がサザエさんを見始めたのは父親の影響だった。父曰く、サザエさんの家庭はほのぼのとしている、と言うのだ。

■まぁ、何が言いたいかわからない文章になってしまったが、私の仮説は、「サザエさん」は「父性の復権」を求める男達の支持に支えられている…というものだ。安易な仮説ではあるが。社会が不安定であればあるほど、「父性の復権」を求める傾向はあろう。社会に蔓延する不安を「モラルのない若者」と「叱れない大人」に求め、それは「父性」が喪失したからだ、と。昔は子供をきちんと叱る「父親」がいたからよかった、と。これは「石原慎太郎」的な「マッチョ思想」が支持されるのも無関係ではあるまい。石原慎太郎の支持層というのは「男性」だ。男達にとって、女性より優位に立てる、という「既得権」はおいしいものであり、なかなか手放せないのである。

■NHKの「日曜討論」…藤原帰一、山内昌之、岡本行夫と超豪華メンバーなのだが(おまけで川口順子という人もいたっけ?)、どうもおもしろくない。きっと、ヅラっぽい司会者(影山さん)が要因だろう。田原総一郎とは違った性質の「過剰な仕切り」だ。日曜討論は「討論」ではなく、首振り扇風機のようなインタビューだ。


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