2004年11月19日金曜日

京大ミスコン

■主催側断念で京大のミスコン中止 反対学生と24時間論議の末(京都新聞)
 京都大の学園祭「11月祭」で計画された初の「ミス&ミスター京大コンテスト」をめぐり学内が混乱していた問題で、京大でのイベント中止が17日決まった。主催側と反対する学生たちは4日間、延べ24時間にわたって議論した結果、主催側が開催を断念した。
 主催側は「全員納得のいく企画が実現すれば最良だが、それは時間的に不可能。話し合いが平行線のまま開催するのは11月祭のあり方として望ましくない」としている。
 1、2年生有志による実行委が21日に予定していた企画に対し、反対する学生たちはスポンサー介入による商業主義化やジェンダー(社会的性差)、性的少数者への差別助長といった問題を指摘して自粛を要求。意見が対立し、10日から11月祭全学実行委などで話し合いを続けてきた。
 主催側は「イベント名に既婚未婚を区別しないミズを使う」など内容を一部変更、反対する学生もファッションショーなどの代替企画を提案したりと歩み寄りを見せた。17日夜の協議では、反対側の学生が「一緒に新しいことをやろう」と呼びかける一幕もあった。しかし、主催側は、両者の企画内容に差があり、一部スポンサーが協賛を取りやめたため中止を表明した。
 率直に言って「かたいこと言うなよ」だが、啓蒙というか、問題提起の方法としてはありなのかな。ちなみに、私が在学してる某国立大では、普通に行われているようですが。これは恥じるべきなのか、それとも…

■反対派の企画内容ってのが興味あるな。商業主義でなく、ジェンダー(社会的性差)・性的少数者への差別助長もない「ファッションショー」だって?それを成立させようとした場合、すごく滑稽なものを想像してしまうのだが。

■<大学祭>華やかミスコン…もめる大学も(毎日新聞,11月12日)
 かつては大学内の学生団体がジェンダー(社会的性差)の観点からコンテストを問題視したことが多かったが、最近ではミスターコンテストも盛んになってきた。
 コンテストに洋服メーカーや旅行会社などが協賛するのも近頃の大学祭の特徴だ。コンテスト出場者が着用するウェディングドレスなどの衣装の提供や、旅行会社がミスに選ばれた学生を無料招待、体験記をホームページに掲載することも。
 一方、伝統的にミスコン批判が強い京都大学では、今年初めてミスコンが開催されようとしている。今月21日に予定されている「ミス&ミスター京大コンテスト」は、同大学の「第46回11月祭」で1、2年生の有志が企画した。
 これに対してミスコン開催に反対する学生らによる「ミス&ミスター京大コンテストを考える全学会議」が組織され、性の商品化、スポンサー介入による商業主義などを問題視して中止を申し入れている。
 

■誰かに賞を与える行為自体が、差別から発生する。ミスコンへの嫌悪感の土壌には、(もちろん、当人はそれを否定するだろうが)自分のルックスに対するコンプレックスが深層心理にあるのかもよ?「ブサイクを差別しないで!」とはさすがに言えないから、無意識のうちに「性の商品化」「商業主義」で粉飾してたりして。


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