だが、ここでわれわれも自省すべき問題がある。それは、わが国内の公教育に携わる教師たちの間で国旗・国歌に対して敬意を全く払おうとしない行動についてだ。
日教組や全教などの教職員組合の方針で、卒業式や入学式における国旗掲揚と国歌斉唱を阻止する運動が戦後広がり、文部省(現文部科学省)の再三の指示にもかかわらず、国旗国歌反対が教育現場の組合教師らの闘争目標となり、旧文部省の指示を守ろうとする校長のつるし上げが問題化した。
東京都内でも国立市における公立学校で大きな問題となり、結局、国旗国歌法が平成十一年八月十三日に施行されるという法的措置をもって、教育現場の国旗国歌をめぐる混乱はヤマを越えた。だが、同法が施行され五年を迎えようとしている今日もなお、問題は解決されたとは言えない。
今年春の東京都立高校の卒業・入学式で国歌斉唱の際に起立や斉唱をしなかった教師、生徒がいた。都教育委員会は起立しなかった教師を処分し、生徒が起立しなかったことについては、校長や教師らの指導不足や不適切な指導があったとして厳重注意処分にした。
都は処分を受けた教師らを今月の「再発防止研修」を受けるよう指導したが、これに処分を受けた教員が研修中止を求めて先月東京地裁に申し立てたが、地裁はこれを退けている。
「反日」対岸の火事でない
この事例は、“国歌への反日ブーイング”は決して対岸の火事ではなく、社会主義イデオロギーを背景とした教職員らを教育現場に多く抱えるわが国の深刻な問題でもある。アジア杯を契機に、国に対する敬意と国や社会、さらに世界に資する人材を育成する意味を再考すべきである。
ひどいこじつけ。むしろ、ナショナリズムに警鐘をならすのが妥当だろ。
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