2004年5月8日土曜日

「特技・肉じゃが」就活成功?(エバラ食品CM)

■今さらながらで申し訳ないが、再び見かけるようになったので…エバラ食品CM「すき焼きのたれ」について。
 就職活動中の面接で、女性が「特技は、英語とパソコンと…それと肉じゃが」と答える。すると、面接官のオッサンらが「おお〜!」。で、「オヤジも実は肉じゃがに弱い!」と「採用」される。女性は、タレのビンを持って「この一本でうまくいく」。

■エバラのCMはどれも安っぽいものだが、このCMのひどさは抜きん出ている。かなり非難されてそうなもんだけど、よく放映し続けてるよなぁ…
?「肉じゃが」を作る側が女性、食べる側が男性…というフェミニストが嫌いな想定。
?ただでさえ就職難。しかも男女格差は小さくなる傾向はあるが、依然として女性の就職は厳しい。「肉じゃが」ごときで就職がうまく行くものかという不満。

■就活シーズンだから再び見かけるようになったのだろうか。だが、就活に苦しむ人たちの神経を逆撫でするのではないか。あと、エバラ食品の採用試験で「特技は肉じゃが」と言う人が何人いるのだろうか。実際、言ってみたら「そう言う人、多いんだよねぇ…」って一蹴されそうだ。


■「帰国」(菅直人の今日の一言)
5月6日午後、予定を早めて帰国。アナン国連事務総長、ブラヒミ特別顧問、スエーデンのパーション首相などと会談できて有意義な外遊であった。年金問題は私の個人の厚生大臣在任中の10ヶ月間未加入問題と、年金制度全体の改革についての与野党会談などいろいろに動いている。時差もあり少し疲れ気味。しかしここは正念場。しっかり説明し、同時に国民にとって本当の良いと言える改革の道筋をつけるために頑張りたい。
 遊びに行ってきたわけじゃない、と言いつつ、疲れ気味だけど説明責任を果たすってか。

■江角マキコ(菅いわく「えずみマキコ」)に参考人招致を求めたり、未納三兄弟と批判しておきながら、自分も未納。軽率だったと言わざるをえないが、年金未納問題なんて大した問題ではなく、笑って済ましてやるべきだと私は思う。

■しかし、国民はそうは思っていない。信用はもはや回復できないところまで落ちた。「しっかりと説明」と菅も他の民主党議員も言うが、いくら説明したところで納得するはずもない。菅直人の政治生命はこのまま終わってしまうのか。まさに今が正念場だ。

■いつも文句ばかり言っているので誤解されるのだが、私は菅が嫌いなわけじゃない。確かにパフォーマンスはきついが、政策軸は近い。だから、菅直人にはがんばって欲しいのだ。


■産経抄
いまだれよりも深く傷ついているのは、ほかならぬ米国の市民たちかもしれない。自分たちの民主主義こそ世界のどこよりも自由と人権を重んじる絶対の真理だと信じていたに違いないからだ。もしこれらが事実なら、映像は米国の民主主義にも大きな欠陥があることを突きつけた。
 アメリカの心配する前に、イスラム諸国の感情を理解すべきだろう。
 この「拷問」は事実であることは間違いないわけで、その大きな欠陥のある「民主主義」を押し付けているアメリカを産経は支持してきたわけだ。憲法を「押し付けられた」と怒っている保守派はそのつらさを忘れてしまったようだ。


■日経新聞・春秋
 アラブ圏のテレビ2局に緊急出演したブッシュ大統領の釈明は苦しい。「嫌悪すべき行為だ。ごく少数がやったことで米国を代表する行為ではない」と言うが、組織的な虐待という疑惑も消えない。1月初めから調査をしていたとも言うが、虐待の写真をいつ見たか、と聞かれ「最初に見たのはテレビで」と認めた。
 メディアの暴露がなければ闇から闇に、とならなかったか。「独裁者はこんな問いに答えない」という言葉も負け惜しみに聞こえた。「民主主義も完璧ではなく過ちも起きる」「自由な社会は米国に似たものとは限らず地域の文化に応じ発達する」と謙虚な発言もあった。戦争を始める前にその謙虚さが欲しかった。
 ははは…そうっすね。


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