2003年9月27日土曜日

サプライズ人事

■お久しぶりです。とりあえず、復帰してみたものの、今後の「更新」がどうなるかは不安定な情勢です。なんと言いましょうかですね。院試はかる〜く乗り切った(?)ものの、卒論というものがありまして。で、力作を作ろうと意気込んでいるわけですよ。だけど、自分でもびっくりするぐらい進んでいなくて、これはのん気にホームページなどやってる場合ではない…なんてことを思いまして。

■でですね、今後、更新回数が激減し、訪問しても更新してないという状況が生じる。そういう状況は、慙愧の念に堪えませんので、メルマガ化なども検討中。


■総裁選は、予想通り、小泉勝利で終わった(「100%再選はない」と言っていた福岡政行の言い訳が聞きたい)。安倍晋三を幹事長に抜擢するという「サプライズ人事」によって、「毒饅頭」もすっかり解毒され、小泉政権の支持率もぐーんとアップ。しかしまぁ…菅直人が「タカ派毒まんじゅう政権」と命名したように、新内閣には「タカ派」がずらりと並んでる。

■安倍幹事長ですか。たしかに「サプライズ」だ。だが安倍のような「若造」がどれだけ動けるかは疑問で、指摘されているように、安倍は「選挙用看板」ということだろう。森喜朗や中川秀直、あるいは山崎拓などが実質的な動きをとるのだろうか。それでも、「安倍晋三総理大臣」がリアルなものになってきたことは確かなのだが。

■竹中平蔵が留任。妥協と取られかねないので、両方とも…って感じだろうか。マスコミが「金融担当相をはずす」という見方をしたため、より効果的なパフォーマンス人事となったようだ。

■石原伸晃国土交通大臣…これも「道路公団民営化」に注目させ、改革をしているというパフォーマンス。榊原英資あたりが繰り返し指摘していることだが、「郵政事業民営化」も「道路公団民営化」も景気にそれほど直結するものではなく、政策的なプライオリティは低いはずだ。だが、「小泉改革VS抵抗勢力」という構図を描くことで、支持率を得られる…ってわけでして。

■坂口力厚生労働大臣…改革に後向きと伝えられたので、「更迭」かと思われたが、公明党に「続投」と言われたので、留任。浜四津敏子という女性閣僚がよかった、というのが小泉首相の本心だろうか。

■小池百合子環境大臣…いかにもって感じだ。女性の大臣を出さないと批判があるからね。外交・安保が専門の小池が環境大臣になるんだから、いかにこの国の環境行政が軽んじられているかがわかる。環境問題のスペシャリストって、自民党にはいなかったっけか。タカ派の小池は、環境破壊大臣じゃないかと因縁をつけたくもなる。

■唯一、評価できるのは、谷垣禎一財務大臣。よかったと思います。まぁ前任者が塩爺というボケ老人だったという落差もあるけど。そういえば、塩川正十郎はめでたく引退するそうで。そら機密費について「忘れてしまいました」と痴呆ぶりを発揮してんだから、ここらが限界でしょう。


■自由党を吸収合併した新民主党が、この政権に挑むわけだ。はっきり言って、厳しいものになるだろう。だが、麻生太郎総務大臣の郵政民営化への態度からもわかるように、自民党が中身のある政権公約(マニフェスト)を出せるかどうかは疑わしい。その点、民主党は政策における勝負で優位に立つことができる。それを国民がどう判断するか…う〜ん、絶望的かも。


■石原慎太郎・東京都知事3男の石原宏高氏が、みずほフィナンシャルグループを辞職して立候補を正式表明した…らしい。で、「今の日本は不安がいっぱい。日本人が自信を取り戻し、だれでも夢が持てるような世の中にしたいと出馬を決意した」と語っているようだ。あぁ、世襲制がはびこる政界にこそ「夢」を取り戻すべきではないか、と言いたい。政治家になりたいという「夢」をどれだけの人間が捨てていることか。そういえば、私も昔は政治家になりたかった気がする…。

■今回の内閣で指摘されることも、世襲議員の多さでありまして、民主党はそこを批判すべきだと思うものの、菅直人の息子(菅源太郎)が立候補しちゃったもんだからね。何やってんだって感じですけど。


0 件のコメント: