2008年6月29日日曜日

エロ拓と「百害あって利権あり」騒動

山崎氏、ボロクソ 安倍外交は“犬の遠ぼえ”(スポニチ)
 自民党の山崎拓前副総裁は28日、テレビ西日本(福岡市)の番組で、北朝鮮への「圧力」を重視した安倍晋三前首相の在任中の外交姿勢について「結果が出ていないことは事実。犬の遠ぼえ的なところがあった。小泉純一郎元首相のように直接乗り込んで交渉しなければ駄目だ」と批判、対話の必要性を強調した。

 同時に「安倍氏には核問題の視点が欠けている。北朝鮮の核兵器が日本に向けて発射されると壊滅状態になる。日本国民は核問題の重要性をもっと強く意識しないといけない」と指摘。北朝鮮の核計画申告に関しては「核兵器や濃縮ウランの記述がない。次の段階に移る中で2つの問題が解決されなければ完全放棄とは言えない」と述べた。
 さすがエロ拓、いいこと言いますね。「安倍氏には核問題の視点が欠けている」ねぇ…。ま、拉致問題の方が自分を誇示できるしね。その点、核問題は利用価値がないんでしょう。

■まぁ、拉致問題の解決は体制が変わらない限り無理なんじゃないかと思うが、少なくとも、制裁してりゃ解決するってなもんではないでしょう。んなわけで、粘り強く交渉をした方がマシってもんだ。

■ま、「テロ支援国家」の指定が解除され(何をもって「テロ支援国家」と呼び、何が変化したから解除されるのかも不明だが)、「拉致問題」がこのまま置いてきぼりにされるという懸念は当然で、注視していかなければならないが。って、「体制が変わらない限り無理」なんて言ってる人間が置き去りにされることを許すんだ…少しは反省しろよ。

■対北テロ指定解除 「拉致」進展へ制裁堅持を(産経新聞・社説)
 日朝国交正常化を重視するグループの中には、安倍前内閣の対北圧力重視策が拉致問題を膠着せたという見方がある。だが、万景峰号の入港禁止措置を含む経済制裁や朝鮮総連の関係団体に対する取り締まり強化は、確実に北のダメージとなってきた。それが今回の日朝協議で、北が「拉致問題は解決済み」としてきた従来の態度を変えた一因になっている。
 ふーん。安倍さんの退場が態度を変えた主因だと思ってたけど。

■参考:安倍氏「山崎氏は百害あって利権あり」 北制裁解除めぐり」(産経2008.6.18)
 自民党の安倍晋三前首相は18日、都内のホテルで講演し、超党派の「日朝国交正常化推進議員連盟」(会長・山崎拓元自民党副総裁)が北朝鮮への制裁解除と対話路線への転換を主張していることについて、「国会議員が、交渉を行っている政府よりも甘いことを言ってしまったのでは、政府の外交交渉能力を大きく損なう。百害あって一利なしだ」と述べた。

 また、山崎氏が安倍氏の発言を「幼稚な考え」と述べたことに対しては「(山崎氏は)日本語能力がないのではないか」とこき下ろした上で「百害あって利権ありと言いたくなる。国会議員は国益を考えて行動すべきだ」と強く批判した。

 日朝実務者協議で北朝鮮が日本人拉致問題の再調査を表明したことに関しては「北朝鮮には何度もだまされてきた。今回はそうならないよう気を引き締めて対応する必要がある」と警鐘を鳴らすとともに、米国による北朝鮮のテロ支援国家指定解除に向けた動きついて「拉致問題に取り組むためのテコを失うことになる」と牽制した。
 で、エロ拓さんに具体的にどういう「利権」があるのか、安倍さんに聞いてみたいなぁ。よもや根拠もなく言うわけもないから、すごい利権があるに違いないだ。「エロ拓の利権」である…それはきっと「喜び組」的なアレなんじゃないだろうか。

1 件のコメント:

pochidabwoo さんのコメント...

「曖昧」という形容がふさわしい状況という他ないのかもしれない。
過日のNHKでは、前半の25分(全体が60分の番組)を費やして「被害者家族会」の方々の発言を取り上げていた。だがしかし、フェラガモ・ライスの事前の発表のとおり、米国はテロ支援国家指定を「解除」し、この問題で、絶対的な頼りは存在しえない、という事実を突き付けた。
家族会の訴えは広く国民(遍〈あまね〉く市民ではない)に浸透したのかもしれないが、この間、小泉元首相はやりたい放題、後継の安倍前首相もやすやすとその位置を得て、「拉致問題」はまったく別の次元で去った。現福田首相にとっての「拉致問題」と、元首相・前首相のそれとは、果たして同様と言えるのだろうか。浮ついた言葉の意味ではなく。
果たして「拉致問題」は進展したのか。家族会が望む「一層の経済制裁」というテーゼが比類なき手法なのか、それは他の国内外の問題・施策にいかなる類を及ぼすのか等々、吟味というか、再検討を要することは間違いがないのではないか。
宮藤さんの指摘する最後の一行は、些末なわが国の政治屋のレベルを見事に射抜くもので、思わず失笑したが、実は、大した深刻な問題なのではないかという気がしてくる。本当の解決に向かうには、一見遠回りに見えても、かなりしんどいが、反省が必要なのだと思われる。少なくとも、半分タレントのような首長(くびちょう)を良しとして選んでいるような次元では、紐解きの端緒にもなるまい。