2004年12月20日月曜日

NHK不祥事特番

■海老沢会長、非難の嵐もやっぱり辞めない…生特別番組 (サンケイスポーツ)
 やっぱり辞めない−。NHKの海老沢勝二会長(70)が19日夜、同局で生放送された特別番組「NHKに言いたい」(後9:00)に出演、自らの進退について「信頼回復と再発防止に努めるのが私の責務」と、辞任しない意向を明言した。一連の不祥事に陳謝はしたものの、従来の言い分を繰り返す会長に、番組出席者から「精神論ばかり」「具体性がない」と吐き捨てられる始末だった。

 「会長の精神論は分かったけど、具体的に何をするのか全く分からない。この番組見て、さらに受信料支払いの拒否が増えるのでは?」 番組の討論会に出席していたジャーナリストの鳥越俊太郎氏は、番組の最後にあきれたような表情を浮かべて嫌味を言い残すしかなかった。

 「厳しい意見を深刻に受け止め」「一から出直す覚悟で」「抜本改革に努力して」…。2時間15分も費やした番組内で、海老沢会長からはこれまでの会見などで繰り返してきた抽象的な“お題目”ばかりがお経のように並べられたことに、嫌気が差したようだった。
 ちなみに、この番組は「皆様からいただいた受信料」で製作しております。

■でも、結局、「ガス抜き番組」でしかなかったようだ。エビジョンイルがやめない限り、怒りはおさまらない感じで、むしろ火に油を注いだだけ。

■鳥越俊太郎ねぇ…NHK側に「安牌」(鳥越ならば出演させても大丈夫ってこと)とされたことに意地を見せててもらいたかったわけだが、「さらに受信料支払いの拒否が増えるのでは?」と煽っている。

【不払い急増か】

 こんな空虚な弁明の数々に、納得した視聴者がどれだけいたのか。

 7年超にも及んで独裁体制を築いてきた海老沢会長の姿勢に、同局で会長と同期だった椙山女学園大の川崎泰資教授は「『NHKに言いたい』というより『海老沢会長は言いたい』という番組だった。パネラーは辞任を前提として討論しているのに、会長はまったく聞く耳を持たない。NHK史上空前絶後の一大汚点を残した番組となった」と切り捨てる。

 作家の麻生千晶さんも「会長が言う言葉は『出直す』『深刻に受け止める』など全部同じ。視聴者は会長が辞めないことに怒っているのに、全くわかっていない。皮肉を言えば、会長の頭の中が視聴者によく分かり、かえっていい番組だったのでは」と手厳しい。

 NHKの経営の根幹を支える受信料支払いの拒否・保留件数は11月末で、11万3000件。番組終了直前、鳥越氏は「この番組を見て、受信料を不払いがさらに増えるんじゃないかと危惧する」と言い残したが、今後、不払いが殺到するのは必至なのだ。


■よほど「会長」ってポストはおいしいんでしょうなぁ。でも、長期にわたって権力を持ち続けると、必ず腐敗する。7年は長すぎる。

■会長が辞任したからといって、NHKの問題が解決するわけではない…ってなことも言われそうなもんだが、このごに及んでそんな正論を吐いても、エビジョンイルが利するだけだろう。

■NHK特番視聴率6・5% 通常番組並みの関心(共同通信)
 不祥事で失った信頼を回復するためNHKが総合テレビで19日夜放送した特集番組「NHKに言いたい」の平均視聴率は関東地区で6・5%、関西地区で5・2%だったことが20日、ビデオリサーチの調べで分かった。特番は午後9時から同11時15分までプライムタイムの時間帯を中心に放送された。



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