かつてのファンは“日米決戦”に胸躍らせた。1962年、デトロイト・タイガース戦での阪神・村山の完封はニュースになった。84年には、主催者が“真のワールドシリーズ”を実現させようと苦労した。しかし、野茂やイチローらが大リーグ挑戦するようになって、日米野球の対決色は一気に薄らいだ。野球がもはや「国民的スポーツ」ではなくなった…メジャーで活躍する選手が増えて、メジャーの相対的地位が低くなっている…要因はいろいろあるだろうけども。今年は特に盛り上がってない印象が残る。
日米野球の歴史をさかのぼると、さらに高い価値も持っていた。今年は日本のプロ野球70周年といわれるが、そのきっかけも日米野球。34年11月20日、静岡・草薙球場での全日本・沢村栄治の1失点投球は有名だ。ベーブ・ルースが傘をさして守るほど日米の実力には差があったが、僅差の試合があったことで、日本プロ野球の可能性が広がった。
このときは日本が国際連盟から脱退した翌年で、日米外交に果たした役割も大きかった。大リーグ選抜チームを東京駅に迎えたファンは20万人にものぼり、ルースは「これほどの歓迎は、大統領でも受けたことがないはず」と大感激。外務省も積極的に動くなど、まさしく“国民的行事”だった。
もちろん、過去に戻ることはできない。06年にはトッププロが参加する野球のW杯が開かれ、日米野球はますます存在感を失うだろう。ただ、築き上げた歴史は大切にしたい。主催者だけでなく、選手・ファンも一緒になって「新しい日米野球の形」を考えるべき頃だ。(山根俊明)
■だって、球場ガラガラですもん。クレメンスも「前回来た時よりも静か」と驚きのコメントをしたぐらいだ。
■来日している選手たちが小粒になっているってのもあるだろうけども、何よりもイチロー&松井秀喜が来ていないってのが痛すぎる(なんでこないの?)。石井や大塚には悪いけど、彼らが出てきたところで、盛り上がりに欠けるよ。
■メジャーがより身近な存在になった今、日本人メジャーリーガーの凱旋ってな性質を持たせないと、今後の日米野球はもたないんじゃないかな。
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