2004年9月23日木曜日

三木谷浩史VS堀江貴文

��T2社、仙台争奪戦 新球団構想の楽天とライブドア(朝日新聞)
 22日夕、記者会見に臨んだ楽天の三木谷浩史社長は濃い色のスーツに白いシャツ、ネクタイ姿。「ノージャケット・ノーネクタイが基本」のネット業界では珍しい。

 三木谷氏は大卒後に日本興業銀行(現みずほ)に入り、米国に留学、MBAを取得。帰国後、企業合併・買収担当となり、孫正義ソフトバンク社長や南部靖之パソナ代表らと知り合う。起業のために銀行を去り、電子商店街にたどり着いた。

 一方、ライブドアの堀江貴文社長は東大在学中の96年にウェブサイトの委託製作を始める。古くからのネット参入組で、会見にもTシャツ一枚で現れる。

 プロ野球参入に当たる姿勢も違う。三木谷氏は「オリックスの宮内義彦さんや西武の堤義明さんとも親しくさせていただいている」「自ら各経営者に説明にいきたい」などと述べ、既存球団との融和策も視野にある。一方、堀江氏は「来季参入することで損する人はいない」と語り、球団経営者らに挑戦的な姿勢を見せている。
 先に手を挙げたのはライブドアだけども、楽天に分があるように思える(ただ、世間的には楽天の印象は悪いな)。「Tシャツ会見」は、旧態依然とした球界とコントラストをなしたが、この「球界の救世主」は敵を作りすぎた。そして、オーナーたちへの挑発は「売名行為じゃないか」と思わせる。

■それを見越して、楽天社長はオーナーとの親和を強調する。本拠地を仙台市にしたのは、(球状を除けば)どこよりも条件がよかったということと同時に、ライブドアに勝つ自信のあらわれだろう。

■三木谷社長の「スーツに白いシャツ、ネクタイ姿」、堀江社長の「Tシャツ姿」。これも象徴的だし、両者の差異はあまりにも大きい。これはもともとのスタイルなんだけども、ネット業界と違って、野球はオヤジ中心社会だ。我を通す信念よりも、郷に入れば郷に従う決断が堀江社長には必要だ。信者の目を気にする「カリスマ社長」に、その決断を下す勇気があるだろうか?


■堀江社長“待ち伏せ”で三木谷社長を奇襲(スポーツニッポン2004/09/25)
 仙台を本拠地にプロ野球への新規参入を表明しているライブドアの堀江貴文社長(31)が25日、楽天・三木谷浩史社長(39)をNHK仙台放送局前で待ち伏せ。同じ仙台を本拠地とされた不満と疑問をぶつけるための直談判だったが、企業のトップが自ら行動に出ることは異例だ。堀江社長は会談を申し入れたが三木谷社長は拒否。杜の都を舞台に新規参入を争うIT企業2社が散らした激しい火花。スト回避は実現したものの、球界再編をめぐるドラマにシナリオはない。

 NHK仙台放送局の玄関。収録を終えた堀江社長はすぐに帰らず、三木谷社長を待っていた。5分、10分…。そして20分後の午後2時35分。ライバルが登場すると笑顔で出迎え、こう言った。「時間ないですかねえ?」。不意打ちされた三木谷社長は笑顔もなく「いや、ちょっと…」とつれない返事。握手さえない。カメラマンの強い要望で写真撮影は行ったが、距離は微妙に離れている。それでも堀江社長は一緒のエレベーターに乗り込むと、同じ仙台を本拠地にした経緯を事情聴取。さらに「争って禍根を残したくない。できれば何とかなりませんか?戦わずして落としどころがあれば」と訴え、会談を申し入れた。だが、三木谷社長は「NPBが公明正大に審査をすると表明しているのにわれわれ2社が会って密談のような形で落としどころを見つけていいのか。難しいと思う」と拒否した。

 奇襲を仕掛けた堀江社長だが、相手のつれない態度に困惑しきり。「今後のシミュレーションとかを話したかったんだけどできなかった。彼は戦いたいみたいだった。納得はできない。でも阻止するわけにもいかないし…」。実は前夜、楽天側に三木谷社長との会談を要望。だがこの日朝になって「会談拒否」のメールが届いた。「会うと何かまずいんですかね。一番先に手を挙げたところが貧乏くじを引く世の中でいいのか。それじゃあ誰も後に続かない」と不満を爆発させていた。

 同じIT産業で六本木ヒルズに本社を構え、食事にも行ったことがある間柄。デジタル化が進む時代の最先端を行く青年実業家同士である。だが、堀江社長はNHKでの収録が30分違いということを知ると“待ち伏せ作戦”という何ともアナログ的な手法に打って出たのだ。しかし、アポなし作戦は見事に不発。その背景には楽天有利といわれる展開がある。Jリーグのヴィッセル神戸での球団経営のノウハウはもちろん、企業規模も圧倒している。そんな焦りもあったのだろう。
  「奇襲攻撃」しておいて、「彼は戦いたいみたい」ってさ、あなたも戦いを意識してパフォーマンスしてんじゃん。こういう楽天ネガティブキャンペーンはどうかと思う。

■「一番先に手を挙げたところが貧乏くじを引く世の中でいいのか。それじゃあ誰も後に続かない」ってのもさ、それに最初に手を挙げた奴にアドバンテージが認められるのなら、それこそ後に続く奴はいないって。早押しできまったら、そら単純でいいけども。


【記者】ライブドアの方が劣勢という見方もありますが?
「どういう基準でそう判断しているのか分からないんですけども、楽天さんが3年連続大赤字を出しているとか、みんな知ってますか?楽天は今期最終赤字500億円くらいですけど、そういう会社でもいいんですか」(ライブドア 堀江貴文社長,24日・成田空港で)
 こういう発言を本人がしちゃまずいよね。他人に言わせないと…


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