そもそも国民栄誉賞は、巨人ファンの福田赳夫首相が王貞治にあやかって自分の人気をあげようと画策して始めた、動機不純の愚劣な制度だ。根っからの役人だった福田が見くびっていたほど国民はバカでないから、国民栄誉賞のウサン臭さはもはやバレている。森も小泉も福田の子分だが、親分や兄貴分につられて、いまや落ち目の人気を回復するために谷や野村を利用しようとした小泉も、不公平な扱いをしたら非難されるし、十何個も国民栄誉賞をバラまいたら笑いものになる、と気づいてやめたんだろう。
戦時中の、前線で戦う兵隊さんに慰問のお手紙を出しましょう、というのとまったく同じ、選手への応援メッセージという長野オリンピック以来の愚行を繰り返す、日本放蕩協会((C)朝日新聞)もどうかしているが、民放も話にならない。オリンピックに関して、日本のテレビはサッカー場に集まる中国の無頼漢なみの知能レベルだった。もともと低劣を極めるテレビだが、下には下があったのだ。
「日本放蕩協会」ってのが朝日新聞コピーライトらしい。調べてみると、こんな社説があった。
■朝日新聞/社説「NHK事件――日本放蕩協会では困る」(2004/07/25)
毎年末の「紅白歌合戦」といえば、押しも押されもせぬNHK(日本放送協会)の看板番組だ。放送を楽しみに待つ人は台湾や韓国にもたくさんいる。社説の内容は大したことないが、「日本放蕩協会」ときたもんだ。朝日は時々、こういうのを書く。朝日のオヤジはジョーク好きだ。
その「紅白」を含む華やかな番組の舞台裏で不正が行われていた。チーフプロデューサーが何も仕事をしていないイベント会社の社長に「番組構成料」を払い、その一部を返させて飲食費などにあてていたのだ。
大変な放蕩(ほうとう)ぶりである。4800万円とされる不正の金額は、もっと増える可能性がある。昨年10月に発覚した日本テレビの視聴率買収事件の場合、水増し請求された番組制作費は1千万円だった。こんどは、その5倍だ。でも、さすがは大NHKだなどと冗談を言っていられない。不正に使われた金は、視聴者が払った受信料の一部だからだ。
「放蕩」とは、「ほしいままに振る舞うこと。酒や女におぼれて身持ちがおさまらないこと。」という意味。なるほど、うまいこと言う。一連の不祥事なんてまさにですもんね。
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