【過去にも同様の犯行】手鏡にハンカチをそえていたらしい。
冒頭陳述では、平成10年6月に、女性のひざを触るなどして、神奈川県迷惑防止条例違反で、罰金5万円の前科を披露され、植草被告自身の性癖も暴露された。
植草被告は一切動じることなく、ほぼ無表情のまま、廷内を見つめるように、身動きせずに被告席に座っていた。
犯行に使用したとされる手鏡が証拠として示され、検察官に「当時、所持していたものですね」と尋ねられた際も、「だと思います」と小さな声で答えるのみ。
【横浜で物色】
植草被告は犯行当日の16年4月8日、横浜市内のホテルで開催された研究会の昼食会に講演者として出席。午後2時10分、中高生対象の衣服などを販売する店舗が多数入るJR横浜駅駅ビル「横浜シァル」に立ち寄った。
2階から3階に向かう上りエスカレーターに乗った際、前方に立っているスカート丈の短い制服を着用した女子学生2人に視線を向けた。
この場面を目撃した鉄道警察隊の警察官2人は、植草被告が盗撮やのぞきを画策していると考え、追跡を開始した。
植草被告は女子学生2人の2段下に立ち、手鏡を持った右手を体の前にひじを曲げて下ろしたが、それ以上の行動を確認できなかった。
短い制服着用の女子学生2人が京浜東北線ホームの階段を上り始めると、植草被告は急ぎ足で移動。上り列車に乗車、JR品川駅で降車した。
【ハンカチを添えて】
スカート丈の短い制服を着た女子高校生が上りエスカレーターに向かうのを発見。小走りにエスカレーターに乗って2段下に立ち、1段下にカバンを置き、わざわざ右足を前に出した。
午後2時59分ごろ、女子高生のスカート内を所携の手鏡に映してのぞき見るため、ハンカチに乗せた手鏡を右手に持ち、その右手を1段下の段に乗せていた右足の太股の上やや内側に鏡面が上を向くように置いて、背後からそのスカートのすそ下付近に手鏡を差し出し、犯行に及んだ。
■植草一秀の性癖
【のぞきや痴漢への性癖】
冒頭陳述で、検察側は植草被告の性癖を白日のもとにさらした。
植草被告はかねてから、女子高生などのスカート内部をのぞき見ることや、女子高生などに対する痴漢行為に強い性的関心を持っていた。
犯行当時、所有する乗用車内に、女子高生らのスカート内部の盗撮を内容とするアダルトDVD2枚、女子高生らに対する痴漢を内容とするアダルトDVD10枚の市販のアダルトDVD合計12枚を所持していた。
自宅居室内に盗撮を内容とするアダルトビデオテープ8本、痴漢を内容とするアダルトビデオテープ3本を含む市販のアダルトビデオテープ計12本を所持していた。
【女高生の下着購入】
植草被告は女子高生風の制服やミニスカート、下着を購入したうえ、女性に着用させ、スカート内をポラロイドやデジタルカメラ、携帯電話機のカメラで撮影することを繰り返していた。
犯行当時、車内に制服やミニスカートなどを着用させるなどした女性を被写体とし、立たせたり、四つんばいの姿勢にさせたうえ、スカート内をのぞくようなアングルで撮影した画像多数を含むポラロイド写真合計240枚、および合計238件の画像が記録されたデジタルカメラのピクチャーカード合計15枚を所持していた。
携帯電話にも、平成14年12月21日付から平成16年3月20日付保存の画像のうち、前同様のアングルで撮影された画像31件を保有していた。
いやはや、何とコメントしてよいのやら。性癖とかほっといたれよとも思うが、面白いから許す。
■エリート街道を走ってきて、経済評論家・大学教授・テレビコメンテーターと成功してきた。その成功者の醜態に大衆は興味を持つのだろう。
■検察側からは、エロDVDやエロ画像を持っていたことが明らかにされた。「こりゃやっとるで」と思ってしまいそうなもんだが、エログッズ(痴漢・盗撮モノ)を持っているからといってそう決め付けていいものか。奇妙なのは、これが「盗撮行為の証拠」として提出されていることで、これを犯罪の動機とでっち上げている点にある。
■世の中には多くの人がそういったものに興味を示している。彼(彼女)らは「エロ犯罪者予備軍」と決め付けてよいのか。だったら、購買者リストやエロサイトのアクセスログをチェックしてブラックリストでも作成すればいいじゃないか。
■高木勝・明大政経学部教授の話 「経済評論家として、よきライバルとして、タイムリーなコメントをし、私にしても『なるほど』と思うところが多かった。若手で、今年から早大大学院の教授にもなり、これからというときに自ら道をふさいでしまった。ホント『どうなっちゃったのかな』と思わざるを得ないほど、常識では理解しがたく、情けない。裁判にしても、ダイエー問題や政治絡みの経済案件で真っ向から立ち向かうのなら話はわかるが、テーマがテーマなので、時間の浪費にも思える。残念でしようがない」
■評論家、塩田丸男氏の話 「ああいう性癖の人は、病気だからしようがない。ただ、(ノゾキなどは)反社会的行為だから、それを犯した自己責任の罪は償わなくてはならない。個人的にもああいうたぐいの人物を知っているが、仕事については非常に優秀でも、性癖は治らない。どこまで自制心を保てるかどうかだろう。今後の復帰については、世間の目が許すかどうかだが、世間の目といってもいくつもある。彼を支援する人などもいるようだし。ただ、支援をしていて、彼の性癖が治るのか、という疑問はある」
■それにしても笑えるのは高木勝だ。よくメディアに出没するんだけど、彼の過去の言動をチェックしたうえで人選してるのか。植草一秀の比じゃないぐらいのトンデモ・エコノミストですよ。「よきライバル」だって?いくらなんでも植草に失礼だろ。まだ植草の方が首尾一貫してたよ。だいたい、こんな事件にコメントするなよ。まぁ、時流に迎合し、行き当たりばったりの言動が持ち味だから、メディアに重宝されてんだろうけど。
0 件のコメント:
コメントを投稿