2004年5月16日日曜日

永田町の論理 / テレビキャスターの論理

■小泉首相の訪朝が決まった。拉致問題が幕引きになるのではないか、そういう懸念は当然だ。まぁ、少しずつ進んでいくしかない。
■拉致問題は政治的な利用価値があるということなのか、当初、参院選前に訪朝して選挙に勝とうと企んでたようだが、それが早まった。与党側を直撃している年金未納騒動は、ついに小泉首相まで波及した。さらに、この日は小沢一郎が民主党の新代表に就くことが決まった。偶然にしてはできすぎおり、あえてこの日にぶつけたという疑惑が残る。民主党と自由党の合併のときに、藤井道路公団総裁の更迭をぶつけたという前科もあるわけで。
■まぁようするに、「自民党をぶっ潰す」といった小泉流パフォーマンスを得意技としているが、しょせんベースは「ザ・自民党」なわけで、森派がフル稼働している。いつも思うのだが、純ちゃんポスターや写真集に食いついたバカな小泉信者はいま何してるんだろう。今ごろはどこかで「安倍さ〜ん」とかって言ってるのかな。
■一方、民主党も「造反者」の小沢一郎がすんなりと代表になって「密室政治」と揶揄されるわけだ。こちらは「ザ・自民党 Ver.森喜朗」なわけで、小泉さんよりも旧式だ。これで選挙に勝てますかな。3党合意を撤回して、「小沢一郎は理念がある」って洗脳する計画かな。
■筑紫哲也のぶっちゃけで、「未納兄弟」がテレビ界にまで波及した。ははは、人類みな兄弟ってわけでして。新たに兄弟だと発覚した方々…
・田原総一朗
・小宮悦子
・安藤優子
・小谷真生子
・小倉智昭
・森本毅郎
・草野仁(17日に追加)
小宮は出演自粛、他はそのつもりがないとか。まぁ、皆で渡れば怖くないってわけでね。自粛っていっても、正しくは休暇とかわんないだろう。
■未納問題が魔女狩りみたいになってきたと言われるが、あえて言わせてくれ。お前たち隠してただろ。筑紫君が「やりました」と手を上げたから、「僕も!」「私も!」とみんな手を挙げたのだろう。先陣きってカミングアウトした筑紫哲也が一人バカを見たって感じ。こうなると、逆に筑紫の誠実さを称えたくなってくる。古館伊知郎はどうなのかな。『報道ステーション』スタートと同様、「申し訳ありません」で月曜日は始まるかもね。
■『報道ステーション』と言えば、古館伊知郎の違和感がだいぶなくなってきたように思える(視聴率は低迷しているようだが)。誰もが「久米宏のイメージを引きずっている」というアホみたいな批判をしていたわけだが、「それは逆だろ?」というのが私の感想。つまり、視聴者の側が久米宏のイメージを引きずっているだけである。政府に懐疑的なスタンスをとっていたり、主観的なコメントをするキャスターは日本には久米宏しかいなかった。だから、枠から外れたキャスターを「久米宏」と認識してしまうわけだ。
■ニュース番組のバラエティに乏しく、どれも似通っている。各局のニュース番組はもっと独自色を出していくべきだと思う。フジ・日テレといった保守系のメディアは特にそうすべきだ。


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