国民年金の未納・未加入期間があったことが明らかになった中川経産相、麻生総務相、石破防衛庁長官の3閣僚は23日夜、衆院厚生労働委員会に出席し、改めて経緯を説明したうえで陳謝した。野党側は「国民の年金不信を高めた」などと引責辞任を求めたが、3氏はそろって拒否。保険料を納めないという意図はなく、単純なミスだったと釈明した。三人のコメントに笑った。特に石破が「払ってなくても誰も教えてくれないのね」とニヤニヤと笑っていたのは秀逸だ。なにせ、マザコン軍事オタクは悪びれる様子もなく開き直っていたのだった。制度の欠陥に転嫁する発言が見られた。これこそ「自己責任」は?と問いたくなる。首相も「うっかりしていたんでしょう」ですませている。「お前は うっかり八兵衛か?」と「たとえツッコミ」がしたくなるってもんだ。
21年間と未加入期間が最も長かった中川氏は、「国会議員に初当選以来、1回も保険料を払っていなかった。私の無知に尽きる。おわび申し上げる」と陳謝。麻生氏は「経企庁長官就任時に、国民年金への切り替えを怠った」と説明した。
記者会見で02年10月から滞納していたとした石破氏は、これとは別に民間企業への勤務をやめて国民年金に移行した際の83年3月と、農水政務次官だった92年12月から93年5月までの2回、未納期間があったことを明らかにし、「政府に入ると、国家公務員共済に入ると勘違いしていた」と説明した。
これに対し、民主党の枝野幸男政調会長は「今回の政治責任は、単なる勘違いやミスというレベルでは通じない」と批判した。
小泉首相は23日夜、記者団に対し「閣僚も気づかない、払わないことがあるんだから、どういう改善策があるか、考えていかなきゃいけない。国民だって分からない、払ってないという方も多いと思いますよ」と述べ、複雑な制度に問題があるとの認識を示した。
福田康夫官房長官は「私も首相も保険料を納付していた」と言ったが、「途中、抜けていたとの報道もあるが」との質問に対して「個人の情報なのでこれ以上の答えは差し控える」と遮った。払ったなら払ったと言えるはずだ。疑いの目を向けてしまうのは私だけか。
彼らは江角マキコに対するバッシングをどう見ていたのか。攻撃材料を失っていた民主党の面々がうれしそうな顔をしている。だが、国会議員には与野党問わず、たくさんいるのではないか。
■菅直人の今日の一言「未納3兄弟」
国民年金などの掛け金引き上げを内容とする政府の年金法案は、全閣僚がサインして閣議決定され、国会に提出たもの。サインをした閣僚の内3人が国民年金の未納者であったことが明らかになった。中川昭一大臣などは21年も未納。掛け金引き上げを強制する法案を自らサインをして出しながら、自分は国民年金を未納していて、謝れば済むのか。「未納3人兄弟」は閣僚としての資格に欠ける。3兄弟以外にも福田官房長官のようにプライバシーを立てに自らの年金掛け金を納付しているかどうか答えない閣僚もいる。掛け金引き上げ法案の提出者である閣僚が自らの掛け金納付について答えることが何故プライバシーに反するのか。やましいことを隠そうとしていると思われても仕方がない。未納3兄弟にはもっと多くの兄弟がいそうだ。今度は「未納三兄弟」ですか。「やるやる詐欺」とかキャッチフレーズばかり作ってんだな。自分とこの「次の内閣」は何人兄弟だ?攻撃する前に、民主党議員は全員納めていると断言したら説得力も増すのだが。
当然、与党からは「それなら野党議員の支払い実態は」と目クソ鼻クソ論が登場する。年金改革論議はどこへ行くのか。
■26日で小泉政権発足3年になるとか。読売新聞世論調査によれば、
小泉内閣の実績を「評価する」人は63%にのぼったようだ。
■小泉政権3年で山崎拓氏「常識破りが人気の源泉」 (読売新聞)
小泉首相とともに、「YKK」と言われる自民党の加藤紘一・元幹事長と山崎拓・前副総裁が23日放送のテレビ東京の番組で、小泉政権3年を振り返った。「ワールドビジネスサテライト」であろうか。「常識破り」という点では山拓さんの性欲もそうなのだが、こっちは裏目に出るばはりだ。
山崎氏は「あっという間の3年間、波乱万丈だった。常識破りなところが小泉政治の人気の源泉だ」と解説。最近、首相と距離を置いている加藤氏も「いつまでやれるかと思ったが、3年続いている。抜群のバランス感覚と運動神経。小泉純一郎は政治が非常にうまい。不思議な内閣だ」と持ち上げた。
さらに、山崎氏は「小泉政権はあと2年半。外交・安保で仕上げねばならないのは日朝平壌宣言だ」と北朝鮮問題の重要性を強調。加藤氏は「ブッシュ米大統領への友情と政策は別だ。首相はイラク問題でブッシュと組んではだめだ」と苦言を呈した。
発足当初は「常識破り」のパフォーマンスが見られたが、最近はそれがない。すっかり「森派」的な政治に落ち着いている。「自民党をぶっ壊す!」と絶叫したり、「抵抗精力」とのファイティングポーズをとる一方で、旧態依然の派閥政治を続ける。高支持率は、この詐術に騙されている国民のおかげだ。
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