社会保険庁が国民年金の啓発広告に起用している女優の江角マキコさんが保険料を納付していなかったことが22日、分かった。同庁は昨年6月に契約した際、広告代理店と所属事務所を通じて文書で確認したとしているが、保険料の未納率が4割近くに達する中、お粗末な対応に批判が出そうだ。 同庁総務課は「明快なメッセージを伝えるのにふさわしい個性を持っていることを理由に選考したが、遺憾だ。(今月末までの)契約の解除も検討したい」としている。江角さんの所属事務所「研音」は「支払っていたつもりで回答した。こちらのミスで、指摘を受けて即座に納付した」と釈明。江角さんは過去2年間にさかのぼって納付に応じた。 広告は「年金週間」のある昨年11月にテレビコマーシャルのほか、新聞や雑誌などにも掲載。ポスターも約3万枚作製し、市町村や社会保険事務所などで張り出した。こうした広告費は約6億2000万円掛かり、国民年金保険料から賄われた。 広告に掲載された「将来、泣いてもいいわけ?」「誤解。国民年金がもらえなくなるかも、って言ったの、誰?」などの言葉に、「恫喝(どうかつ)するのか」などの批判が寄せられていた。
かっこうのネタである。「ややこしい年金の仕組みを象徴している」だの「これが実態だ」などとしてやったり顔のコメンテーターたち。国民の年金からギャラが払われているということで、ますます不信が強まるだろう。江角に対しても。風当たりが強くなりそうだ。
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