2004年2月5日木曜日

中川秀直・改めて問われる官房機密費の使途

■以下、朝日新聞から部分的に引用。
 女性問題で事実無根の写真と記事を掲載され、名誉を傷つけられたとして中川秀直・前官房長官が、写真週刊誌「フォーカス」の発行元の新潮社などに慰謝料を求めた訴訟で、内閣官房が、2000年7月と8月に内閣官房報償費(機密費)から計2億2000万円を中川氏に支出したことを示す文書を、広島地裁に提出していたことが分かった。
 使途は明らかにされていない。機密費の支出について新潮社は「右翼団体幹部に脅された中川氏が多額の金を機密費から支払った」と主張している。
 官房機密費は「内閣官房報償費」と呼ばれ、官房長官が管理し、自由裁量で使える。歴代の官房長官は国会で、「国の事務を円滑で効果的に遂行するため、当面の任務と状況に応じて最も適当と考えられる方法で機動的に使用する経費」と答弁し、使途は公表されていない。
 しかし、実際には外遊に出かける国会議員への餞別や、慶弔費、外遊の際に首相に随行する職員の宿泊費に使われていることなどが分かっている。ホテル代を水増し請求する手口で首相官邸から報償費(機密費)計約5億円をだまし取ったとして元外務省要人外国訪問支援室長が詐欺罪に問われた事件も起きている。

■二重の意味で中川秀直にとっては痛手だろう。せっかく人々の記憶から消えかかっていた女性スキャンダルが改めてよみがえったのだから。中川のホームページの
「トゥデイズ アイ」は、政治家には珍しくほぼ毎日更新されているが、当人の口からどのような弁明が聞かれるのか注目である。
■機密費で思い出されるのが、塩爺(塩川正十郎・前財務相)だ。サンデープロジェクトで、機密費の使途について、雄弁に語っていたが、国務大臣になった途端、「老人特有の症状」によって都合よく忘れてしまった。国会議員を辞めて、そろそろ記憶が回復している頃ではないか?まぁ、自身が所属していた派閥が今や主流派だし、後輩を苦しめるような記憶の回復は期待できないかな。
■取り上げるのをずっと忘れていたために、ネタとしては古いのだが、この石破茂の写真を見て欲しい。普通なら石破が写真の中心にくるはずなのに、あえて影の部分が収まるような構図をえらんでいる。単なる偶然とは考えにくく、非常に政治的な表現だと思う。なぜなら、影の部分に、石破の背後にひそむ黒幕(アメリカ)の存在を感じずにはいられないからだ。


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