2003年7月20日日曜日

イデオロギーまみれ

■辻元清美逮捕…やっぱ各誌の社説には特徴が現れるみたい。
■各社のスタンスを象徴的にわかりやすいのは、辻元に対する呼称だ。朝日新聞は「辻元前議員」、毎日新聞は「辻元元議員」、そして読売新聞、産経新聞は「辻元容疑者」となっている。
■朝日は辻元に対して同情的で、「今秋の解散風が吹き始めた矢先の突然の逮捕だった。なぜ今なのか。政治的な意図はないのか」冒頭こんな感じで始まり、「犯意を否認しているとはいえ、在宅でなく逮捕という捜査手段に踏み切る必要がどこまであったのだろうか」「永田町では国会議員の逮捕が年中行事のようになっている。だからこそ、捜査当局には、国民が納得するような徹底した、かつ公平な捜査が求められる」としている。
■毎日は「政治とカネをめぐる不祥事をあいまいにすれば、政治に対する国民の信頼を揺るがせる。違法行為があれば、司直の手による解明がなされるのは当然のことである」と語りつつ、「事件の解明を待って、国会は政策秘書のありかたを根本的に再考しなければならない」と締めくくっている。
■読売は「政策秘書は、国会議員の政策立案能力の向上を目的に導入された制度だ。国から支給される秘書給与をだまし取るための手段に利用したとすれば、国民を欺く行為だ」「(社民党は)政党として、この問題について、きちんと説明する責任がある」「とりわけ土井党首は、自分の秘書だった五島容疑者が秘書給与流用にかかわった疑いで逮捕されただけに、政治的責任は免れないだろう」と批判的スタンス。
■産経はもちろん興奮気味で、社説の見出しも「あまりにも遅すぎた逮捕」だ。よっぽど待ち遠しかったんでしょうね。「国からの秘書給与をだまし取った刑事責任は重い」「辻元容疑者は支持者を欺いたことにもなる」「捜査の進展によっては、土井党首の責任問題に発展することも免れないだろう」
■なんだかイデオロギーにまみれている気がするのは、僕が色眼鏡で見ているからだろうか。平均すればちょうどいいあんばいになるのかも。まぁ、ポイントは三つあるんじゃなかろうか…
?なぜ今なのか?警視庁は十分な説明責任を果たしていない。
?社民党は事実関係の説明責任を果たすべき。
?秘書給与制度、政治とカネの問題を再検討すべき。


0 件のコメント: