2003年6月10日火曜日

万景峰号

■万景峰号、新潟入港を中止ですか…テレビ各局は生中継をしようとしていただけに、予定がはずれて残念ですね。まぁ、お祭り騒ぎにならないですんでよかった。
■それでも、せっかくだからとばかりに、メディアは新潟港から中継していた。蓮池透さん、各局に中継で出演して大活躍。
■延期した要因には?海上保安庁による安全性検査、PSC(ポート・ステート・コントロール)が厳格に実施され、安全基準を満たしていないことが明らかになれば、航行停止命令が出る可能性が高い。?万景峰号に燃料の重油を供給してきた日本の大手石油会社が今回、販売自粛を表明したことで重油不足におちいった。というものがあげられている。
■しかし、来航を禁止させようと活動している人たちがよくわからない。なんだか北朝鮮に批判させる材料を提供しているだけのような気がするのだが。別に検査を厳格化すればいいだけの話という気がする。
■韓国の盧武鉉大統領が帰っていった。国益無視の麻生太郎の創始改名発言や有事法制成立のせいで、最低限、過去や安保や憲法に言及せざるをえなかったが、終始「未来志向」を強調していた。日本側も「未来志向」で報いなければなるまい。
■過去や有事法制、憲法改正の動きを盧大統領が牽制したことに、産経新聞は「過去への固執を見せた」と記述している。ちょっと茫然とさせられる。自覚がないのだ。有事法制を訪日中に成立させたことや、訪日直前の麻生の創始改名発言によって言及せざるをえない状況に追いこまれたことを。韓国が「未来志向」を目指そうとしても、産経新聞的なものがそれを妨げようとしている。
■韓国では、大統領が「未来志向」の日韓関係を強調したことに関して、日本の右翼勢力が勢いづくのではないかと懸念する声が出ている(事実はそれとは逆で、過去を出すから右翼が反発するのだ)。韓国に「過去に固執」して欲しくないのであれば、産経新聞などは黙っていることが一番であろう。彼らが好きな言葉を拝借すれば、それが日本の「国益」にもなるというものだ。


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