2003年6月13日金曜日

ネバーギブアップの精神=スポーツマンシップ

■イラクは、米国にとって脅威となる大量破壊兵器(WMD)を本当に持っていたのかという疑問を抱かせる報道が米国で相次いでいる。議会も、WMDの存在を示唆してきた情報機関に対する調査を本格化。ウォーターゲート事件をもじって「WMDゲート」とささやかれ始めている…らしい。

■ブッシュ政権がCIA報告に圧力をかけたなんてことも言われてますわな。アメリカではサダム・フセインを排除せよということ自体に国民的な合意があったように思われるが、「大量破壊兵器排除」でアメリカ支持を打ち出したイギリスなどの同盟諸国にとっては痛いところかもしれない。

■日本は、アメリカが「大量破壊兵器がある」ということを盲信しちゃったからねぇ。どうするつもりだろう。アメリカ支持を全面的に押し出した産経新聞では、この大量破壊兵器問題を完全に黙殺している。

■イスラエルは、エルサレムで起きた自爆テロの犯行声明を出したイスラム原理主義組織ハマスとの「全面戦争」を決定した…らしい。う〜む、こりゃとうぶんテロは続くだろうなぁ。中東和平の指針であるロードマップ…やっぱ、そう簡単には行かないよなぁ。

■暴力団関連企業から秘書給与の肩代わりを受けていた松浪健四郎衆院議員(保守新党)に対する議員辞職勧告決議案が与党3党の反対多数で否決された。これにより、松浪議員の秘書給与の肩代わり問題は、事実上幕引きとなる見通し…らしい。

■いやぁ、松浪健四郎の「ネバーギブアップの精神もスポーツマンシップだ」という妄言がすんなり通ってしまいましたよ。ちなみに、辞書によれば、スポーツマンシップとは「フェアプレーをし、勝負にこだわらない、明るい健康な態度・精神」だそうです。永田町では、暴力団とつるむ事もフェアプレーであって、議席へのこだわりを見せるのが通例だ。

■ハリウッドスターのアーノルド・シュワルツェネッガーがカリフォルニア州知事選に意欲…だそうな。レーガン大統領という先例があるから、そのまま大統領に…なんてことを考えている可能性だってある。やれやれですな。

■なんでも、「ぜひカリフォルニア州知事になりたいものだ。州が私を必要とし、自分より良い人物がいないと思ったら、その時は選挙に出る」などとほざいているらしい。「必要とされている」と思うような奴にろくな奴はいない。往々にして、こういう自意識過剰なバカは有害であって、非常に厄介だ。大迷惑なのです。

■シュワちゃん、「自分より良い人物がいないと思ったら」出馬するらしい。彼にそんなことを思わせるほど、アメリカは人材不足なのだろうか。あぁ、そうか。おそらく彼も「ブッシュ大統領」を見て、同じことを思ったのかもね。なにせ、アメリカのトップである大統領が、あのジョージ・ブッシュだ。彼がアメリカの人材不足に憂慮したり、あるいは、「アイツでも大統領ができるなら、俺にもできるんじゃないか」と思ったとしてもなんら不思議ではない。


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