2002年12月27日金曜日

流行語大賞 2002年

『現代用語の基礎知識』(自由国民社)選の2002年度・日本新語流行語大賞の発表があった。

 年間大賞は「タマちゃん」「W杯(中津江村)」である。まぁ予想通りであり、別に驚きもしない。しかし、発見してビデオ映像をテレビ局に持ち込んだ川崎市民「佐々木裕司さん」とビデオ映像を持ち込まれたスーパーニュース・レポーターで「タマちゃん」の命名者「黒住祐子さん」というのが出てきたのには驚いた。わざわざ持ち込む奴もどうかと思うが、命名した者がいたとは…多摩川にいるから「タマちゃん」と安易に名付けられたアザラシの身にもなって欲しい。

 「W杯(中津江村)」については、熱狂なんてのは今に始まったことじゃないんだから、別に「中津江村」だけでもよかったようにも思える。あと、ワールドカップ関連で言えば、「バットマン宮本」なんてのもあった。が、少し弱い…まぁ宮本恒靖はベストドレッサー賞を受賞しているからいいだろう(フェイスガードは付けておらず、バットマンで登場していないが)。

 トップテン語は「貸し剥がし」「声に出して読みたい日本語」「真珠夫人」「ダブル受賞」「内部告発」「ベッカム様」「ムネオハウス」「拉致」が並んだ。

 「貸し剥がし」よりも、むしろ「竹中木村ショック」とか「バブル後最安値更新」の方がよかった気がする。現在進行形という意味では「貸し剥がし」なのかもしれないが、株価低迷も忘れてはならない。

 「ダブル受賞」は「田中耕一さん」の方がよかっただろうが、小柴昌俊さんに配慮したのだろう。

 「内部告発」は「牛肉偽装」の方がよかった。

 「ベッカム様」は良い。ミーハーな日本人を嘲笑しているようだ。彼女(または彼)が数年後、自分がバカだったことに気づけば、これ幸いである。

 「ムネオハウス」に佐々木憲昭が出てきたのも納得がいく。「ムネオハウス」を国民に定着させたのは彼のおかげである。

 特別賞は「Godzilla」である。松井秀喜は「ゴジラ」と呼ばれることをどう思っているのか。パワーがあるから「ゴジラ」が定着したのではないと思われる。むしろ、当時の(今も?)松井の顔面がニキビ面で、ゴツゴツしており、それが定着したのだろう。だからって「ゴジラ」はないと思うのだ。松井本人も「俺ってゴジラと似てるのか?」と思っているだろうが、ファンに呼ばれるから甘受しているに違いない。

 流行語…「ど忘れ禁止法」は取るだろうと思っていたようだが、辻元清美の存在とともに忘れ去ったようだ。

 私としては、「アニータ」や「偉大なる金正日将軍」を選べばよかったと思う。「アニータ」にはまんまとやられたし、北朝鮮の加熱報道への反省を込めて。

 あっ、忘れてはいけないのは「ブッシズム(Bushisms)」だ。「ブッシュ」というバカ大統領について、日本人はもっと考える必要があるのである。

 それにしても、「ジャイアンツ愛」(原辰徳)が選ばれなくてよかった。つくづく私はそう思うのだ。


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