2002年11月9日土曜日

拉致と核と日本の安全保障/朝まで生テレビ

 【出演者】
 平沢勝栄(自民党・衆議院議員,拉致議連事務局長)
 山本一太(自民党・参議院議員)
 首藤信彦(民主党・衆議院議員)
 東祥三(自由党・衆議院議員,党常任幹事)
 小沢遼子(評論家)
 姜尚中 (東京大学教授)
 重村智計(拓殖大学教授)
 池東旭(ジャーナリスト)
 西岡力(「救う会」幹事)
 野坂昭如(作家)
 森本敏 (拓殖大学教授)
 宮崎哲弥(評論家)
 吉田康彦(大阪経済法科大学教授)
 月末金曜日と言えば、朝生…と言いたいところだが、今回は何故だか、月末ではない。しかも、生放送ではなく、収録だった。なんでだろう…失言の恐れがあるから?
 北朝鮮ネタは僕の中では、どうも関心が持てない。それもあってか、集中して見ることができなかった。
 拉致事件、北朝鮮外交、イラクへの対応…に分かれていたかな。
 拉致事件…西岡と平沢が吉田康彦を「拉致事件はない」と過去に言っていたことで吊るし上げる。アホらし。そんなことは別の場所でやれ。しかも、西岡や平沢の得意そうなしゃべりを聞いてるとなぜだか腹がたってくる。
 拉致被害者の家族をどうするか…これについては、「日本で」「第三国で」という意見が出る。「日本で」という意見の根拠として、「自由な意志決定」を主張している。しかし、この「自由な意志決定」とは何だろうか。拉致被害者にとっては、日本は故郷だが、家族にとっては日本は敵国であって、しかも、友達、あるいは恋人を残して日本に来たいと思うだろうか?結局、自分の意見など押し殺され、親の意見に従うことになろう。北朝鮮に人質として家族がいるため、明言を避けているが、拉致被害者は日本の永住を希望している。「自由な意志決定」というのは、あくまで北朝鮮から家族を連れ戻すための理屈であり、それは「親による説得」だ。「自由な意志決定」を主張する者に、子供たちの意志を尊重しようなどと考えているものはいない。
 そんななか、吉田は北朝鮮と仲良くなって行き来すれば問題ないと言っている。あきれてものも言えない。
 対北朝鮮外交については、このまま北朝鮮が譲歩してこなかったらどうするか、とか、暴発したらどうするか…など。前者はともかく、後者の確率は低いだろう…そんなことに時間を費やすことに意味があるのだろうか。
 相手は焦っている。それにこちらが焦ったってどうしようもない。したがって、アメリカの動向を見極めつつ、ゆっくりとやる以外に道はない。イラク後、アメリカや北朝鮮の出方はそうとう変化してくるはずだ。
 イラクへの対応。これは鮮明な論点は出なかったように思える。(イラク攻撃に僕は否定的だが)国連決議が出る以上、現実的に考えて、日本は何らかの参加をせざるをえないだろう。新法を作るかどうか、とか、イージス艦を出すかどうかなどと言っているわけだが、そんなことには関心がないっす。
 姜尚中は「憲法論議をすべき」と言っていた。それはもっともなんだけどねぇ…。平沢や山本らに対して「原理原則を貫くと言うが、(憲法に対しては)無原則にやってきた」と言っていたなぁ…そうだね。あと、山本が頓珍漢なことを言った時に、姜尚中は密かに「これが政治家かねぇ」とぼやいていた。いくら山本がダメな政治家だからって、「ヤマモト=コレ」はなかろう。
 今回の朝生…おもしろくなかった。いいかげん、北朝鮮よりも、経済についてやって欲しいと思うのだが、11月も北朝鮮になりそうだ。
 ハァ…
 最後に僕の偏見に基づく成績表(5つ星で満点)
・平沢勝栄 ★
もう、いいかげんに消えて欲しい。発言もくだらないものが多いっす。
・山本一太 ★★
平沢を小ざかしくした感じ。平沢・山本それから石破は生理的に受けつけない。
・首藤信彦 ★★★
「民主党はどうするんだ?」といじめられてたなぁ…発言はよかった。
・東祥三 ★★
う〜ん、まぁ、この人はあいかわらず…って感じだね。
・小沢遼子 ★
はっきり言って、一番いらないと思う。この人、何か発言したっけ?人が話している時に、小さな声でブツブツとぼやいていた、どうでもいいことを。はっきり言って、邪魔。この人を出演させた理由が全くわからない。
・姜尚中 ★★★★
ちょっと違った色を出していて、興味深かった。
・重村智計 ★★★
まぁ普通かな。
・池東旭 ★
この人もいらない。わざわざソウルから来たんだとさ。ご苦労様…だけど、いらない。
・西岡力 ★★
うっとうしい。
・野坂昭如 ★★★
なんかご意見番みたいな役割になっていた。
・森本敏 ★★★★
今回はそれほど反発を覚えなかった。よくがんばりました。
・宮崎哲弥 ★★★
あまり印象に残らなかった。よくもなく、わるくもなく…って感じ。
・吉田康彦 ★
なんなんだ、コイツは。発言がものすごくマヌケに感じられた。普段なら「マヌケ=平沢」だが、そのお株を奪った。
・田原総一郎 ★★
あいかわらずな司会っぷり。わざと反論をさせようとするのだが、どうもそれが議論をミスリードしていた気がする。


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