消費者金融大手「アイフル」(京都市)に法定金利を上回る利息を支払わされ、債務整理に必要な取引履歴の開示も拒否されたとして、債務者が25日、同社に過払い金返還と慰謝料支払いを求める訴訟を、大阪地裁など各地の地裁、簡裁に起こした。同日中の提訴は28府県、原告数で約450人、請求金額計約3億4000万円に上る見込み。かつては「サラ金」などと蔑まれていたわけだが、今では隔世の感がある。
取引履歴をめぐっては、最高裁が19日「貸金業者には開示義務があり、拒めば不法行為として賠償責任を負う」との初判断を示したばかり。
原告を支援するアイフル被害対策全国会議の代表河野聡弁護士は「アイフルはテレビCMでソフトなイメージを演出しているが、返済しなくてもいい高額の金利を債務者から取り立てている。被害者を救済したい」と話している。
アイフル広報部は「訴状が届いていないのでコメントできない」としている。
訴えによると、同社は利息制限法が定める年利15―20%を超える金利で原告らに貸し付け、計約3億1700万円の過剰な利息を取得した。
取引履歴の全面開示の要請にも応じなかったため、原告の一部は正確な債務額を確定できず、債務整理の交渉で不利な立場に立たされるなど生活再建が妨げられ、精神的苦痛を受けた。
■積極的にスポーツイベントのスポンサーをやるのはイメージアップのためって話は聞いたことがあるが、やっぱ、テレビCMのおかげだろう。初期においては、武富士ダンサーズ、決定的な役割を果たしたのがアイフルの「くぅ〜ちゃん」だ。
■河野弁護士は「サラ金で悪いのは武富士だけではない。高金利、過剰融資、違法取り立てなどはサラ金全体の問題。アイフルは、チワワのかわいいイメージで問題を覆い隠そうとしている」などと批判していたようだが、まさにその通り。あの愛らしい鳴き声の後ろの、人々の泣き声に我々は耳を傾けるべきじゃないのかな。それぐらいの想像力は持ちたい。
■この点に関して、民放各局には道義的責任があるのだろうが、大広告主を前に、口をつぐんでしまうことだろう。もちろん、これは何もテレビ局に限らず、紙媒体のメディアにおいても同じことが言えるかもしれない。週刊朝日のグラビア連載企画に対する「編集協力費」名目で、朝日新聞が消費者金融大手・武富士(東京)から5000万円の提供を受けていた…なんて話もあったしね。サラ金とメディアとの間は、それこそ、「ずぶずぶの関係」であるのだ。
■さて、このあたり、タレントたちはどう考えるのだろうかね。清水章吾を筆頭に、井上和香(プロミス) 、品川庄司(アコム…小野真弓はここ出身だったな)、安田美紗子(アイフル)、安めぐみ(ポケットバンク)、ふかわりょう(レイク)…など。かつてはサラ金のCMにタレントが出るなんて致命傷だったはずだけどなぁ。
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