2004年6月26日土曜日

小沢一郎/多国籍軍参加

小沢一郎・剛腕コラム6・25
 多国籍軍参加が取りざたされている自衛隊のイラク派遣についても、ウソとゴマかしばかりだ。
 小泉政権は「武力行使と一体化しない。後方支援と人道復興支援だけ」「北朝鮮の脅威もあり日米同盟は大切」などと説明したが、これがおかしい。
 戦争では、戦闘部隊も重要だが、武器や弾丸、食料などを輸送する後方支援、軍事用語でいう兵たん部隊の存在がさらに重要になる。太平洋戦争で日本人は350万人が死亡したが、兵たん戦で敗れて犠牲となった者は驚くほど多い。「後方支援は武力行使と一体化しない」という理屈のウソがここにある。
 日米同盟の説明にしても、ブッシュ米大統領が小泉首相に「サンキュー」と言っているのは、国内外で政治的に追い詰められているから。
 「自衛隊は戦闘行為に参加しない。危なくなったら撤退する」と首相が公言するような国のために、将来、北朝鮮絡みの軍事的混乱が発生したとしても、本気で米国の若者たちが血を流すだろうか。



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