2004年5月20日木曜日

政策ロボ・岡田克也

■岡田克也が正式に民主党代表になった。野党第一党の新党首の誕生だ。もっと注目を集めてもよいのではないか。ニュースなどの取り扱いが妙に小さく、いよいよ民主党がやばいことになってきた。

■幹事長には藤井裕久が就任する。小沢の側近中の側近だ。小沢は代表を固辞したものの、結局のところ、裏で影響力を行使するわけだ。これまでもやってきたように、「側近」を通じて自分の意向を伝える。そうやって「政策ロボ」を操縦していくのだろう。あぁ、気にいらねぇな。

■知られていないかもしれないと思って、説明するのだが、「政策ロボ」とは岡田克也の呼称らしい。と言っても、世間的な認知度はかなり低そうだ…と思い、ついさっきGoogleで検索してみたら、私が書いたものを含めて3件しかヒットしなかった。

■ちなみに、私が書いたのはこんな感じ…(生活ノート、2002年12月より)
菅直人のニックネームが「イラ菅」というのは聞いたことがあったが、岡田克也のニックネームが「政策ロボ」なんて初耳だ。「ロボ=人間味がない」ってことだろうか。なんだかジェロム・レ・バンナの「ハイパーバトルサイボーグ」にも似ていて、強そうだ。
民主党代表選の時、「報道2001」で初めて知ったらしい。

■つまり…
「50歳と若く、まじめで誠実な政策通として、早くから『民主党のホープ』と目されてきた。半面、『堅物すぎて面白みがない』『政治家としての華がない』などの評もある。」(日経新聞社説)
「岡田代表の人物評には必ず『手堅い』とともに『官僚的』『協調性に欠ける』が付いて回る」(毎日新聞社説)
…ということのようだ。


産経新聞・社説
気がかりなのは岡田氏の国家像がはっきりみえないことだ。岡田氏は昨年十二月の中国訪問時の記者会見で、小泉首相の靖国神社参拝によって中国政府首脳との相互訪問が中断しているとの指摘に対し、「このような異常な状態を続けるという判断は明らかに間違っている」と批判した。外国の内政干渉を誘発するかのような発言がいかに国益を損ねるか、政権を目指すものとしての危うさをみせつけた。
ははは、産経らしくて、ついつい引用してしまった。産経の言う「国家像」ってのは、極めて狭義なもんなんだろうけどね。

■民主党の執行部人事…政調会長に仙谷由人衆院議員(58)、国対委員長に川端達夫衆院議員(59)をもってきた。うーん、こんなとこか。枝野幸男が外れたのは残念だ。


■訪朝同行記者団の日本テレビ排除方針撤回へ(毎日新聞
 細田博之官房長官は19日午前の記者会見で、北朝鮮を訪問する小泉純一郎首相の同行記者団から日本テレビが排除された問題について「私の責任で善処する」と述べ、排除方針を事実上撤回する考えを示した。「コメ25万トンの支援で最終調整」との日本テレビの報道内容については「首脳外交との関係で今後も注意すべきことだ」と注文をつけ「(日本テレビとの間で)若干、行き違いやいろいろなやり取りがあったことは事実」と、この報道を理由に排除を図った経過を認めた。

 日本テレビは(1)飯島勲・首相秘書官から16日の報道を理由に同行を拒否するとの通告があった(2)同秘書官から「情報源を明かせば同行を許可する」との要求があった−−として内閣記者会を通じ18日、公式に抗議していた。

 細田長官は「どういう根拠で確定的なことが言えたのか、というやりとりがあったようだ。スクープとして報道されたことにずいぶん、立腹した向きもある。『一体、誰がこんな確定的なことを言って報道したんだ』というやりとりになりがちだ」と述べ、事実関係を大筋で認めた。

 さらに「あいまいな(ことが)スクープとして報道されることは控えてほしい」と注文をつけた。ただ「北朝鮮は日本の報道陣に開放されていない。同行報道しか道がないということで善処すべく検討する。報道と同行うんぬんを直接に結びつけるか、私なりの考えもある」と述べ、報道統制につながる懸念を示し、同行問題は切り離す考えを示した。
 どういう報道をしたのかどこも報じてないように思えた。「コメ支援に関する報道」とだけ報じている。具体的な数字が出ていたのは毎日だった。これも「国益」を考えたうえでの各社の対応なのか。朝日のネット記事では桂敬一と森田実を使って批判している。

朝日新聞
桂敬一・立正大教授(ジャーナリズム論)は「国益に反する報道はけしからんという露骨なメディアコントロールで、とんでもない話だ」と官邸の対応を批判する。「自分たちの意図に従うのがメディアだと官邸が考えていることがはっきりした。ブッシュ政権がアルジャジーラはけしからんというのと全く同じ構図だ」としたうえで、「報道機関全体で抗議すべき問題だ」と話した。

 政治評論家の森田実氏は、「今回の出来事には、小泉政権の非民主主義的体質が現れた」と批判した。



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