2003年4月12日土曜日

新たなる占領

■「アメリカ、ありがとう」とフセイン政権の崩壊に歓喜する人が、アルジャジーラに抗議した…とCNNは伝えている。
■サダム・フセインの銅像が壊されるのに歓喜するイラク人たち。アメリカにとっては、なんとも都合のよい映像だ。プロパガンダではないか、という疑いを払拭することはできない。あと、あのアメリカ国旗をイラク国民はどこに隠し持っていたというのか。かなり不自然な気もする。
■現実的でないことは承知だが、次のような見方はできないだろうか…これまで、イラク人はサダム・フセインにおびえてきた。そして今、イラクの人々は「独裁者」が変わったことを悟った。つまり、自分たちの身を守る「処世術」として、一部の人たちは「新しい独裁者」に従う選択をし、歓迎している、と。
■新保守主義者、いわゆるネオコンは、さっそく「シリア」を次の標的として挙げている。「9.11」の報復戦争、アフガニスタンから始まった一連の戦争は、いよいよ拡大していくことが懸念される。しかし、安易な武力行使はアメリカ国民だって許さないだろう。「宿敵」のサダム・フセインとはわけが違うのである
…と信じたい。
■一部に、北朝鮮が次の標的だ、とする見方がある。しかし、北朝鮮を武力を持って制することはアメリカの国益にはかなわないと僕は思う。
■まず第一に、北朝鮮を制圧することによるメリットが見当たらない。むしろ、戦後復興のコストの方が計り知れない(統治すること自体は比較的簡単かもしれないが)。
■第二に、中国、ロシア、それに同胞という民族意識を持つ韓国がこれを支持しない。(イラクへの対応を見る限り、日本はいち早く支持する可能性があるわけだが。)
■第三に、北朝鮮という「脅威」が極東地域に存在することは、アメリカにとっては重要である、と考えられる(この「脅威」というのは、アメリカにとっては取るに足りないほど小さな脅威)。冷戦構造がなくなった今でも、日本や韓国にアメリカ軍が駐留できるのは、北朝鮮という脅威があるからに他ならない。日本や韓国の米軍基地はアジア地域の覇権を維持するためにも非常に重要な拠点である。
■三番目の理由から、日本がアメリカに物が言えない理由が見えてくる。つまり、この地域の安全保障をアメリカに依存しているという現状である。北朝鮮という脅威のおかげで、アメリカは基地を得ているのみならず、日本や韓国との同盟関係において、圧倒的優位に立つことができる。
■イラク戦争で捕虜になった女性兵士ジェシカ・リンチさんの救出劇がドラマになるらしい。ちょっと唖然とさせられる。「プライベート・ライアン」を文字って「プライベート・リンチ」とメディアは報じている。ちくしょう、なんだよ「プライベート・リンチ」って。
■リンチさんという人の存在を知らずに「プライベート・リンチ」なんて聞いたら、「private lynch」と思ってしまい、「秘密の私刑」と解釈してしまうに違いない。それはきっと世にも残酷な物語だ。
■「内村プロデュース」がついにゴールデン進出。あの番組は深夜のゆる〜い感じの方がいい気がしていたのだが、見てみてそれを改めて実感した。特に、TIMのレッド吉田の「ロドリゲス」なんてのは、内Pを見ている人にしか伝わらないだろう。で、番組自体は…結局、春の改変期の番宣に「内P」を利用した、という感じで、おもしろさは30%だった。特に黒柳徹子にクイズの判定をさせたのはいただけない。まったく趣旨を理解していなかったんじゃないか。笑福亭釣瓶が「大物」として登場するわけだが、まったくやる気がないし、笑いもない。箱根の温泉に入りに来たついでに出演しましたって感じ。
■内P恒例の「芸人不信バトルロワイアル」はゲームとしては非常にうまいと思い、考えた作家はえらいと思うのだが、いかんせん笑いがない。温泉での「だるまさんが転んだ」なんてのは全くおもしろくないばかりか、芸人の汚いケツが視界に入ってきてしまう。勝者へのご褒美「金髪美女との混浴」はお約束のオチなわけだが…「金八美女(ジョーダンズの三又)との混浴」、これは読めていた人が多かったんじゃないか。で、三又はあいかわらず「このバカチンがぁ〜!」とお決まりのセリフ。まだ芸人やってたんだね。
■あと…ドランクドラゴンが出ていたが、ほとんどがカットされており、ちょっと残念だ。ボケを見ていないが、少なくとも出川哲朗よりはおもしろかっただろうに。
■う〜む、中日が強いなぁ。評論家の多くが今年の中日は強いと予想しており、これはやるかもしれない(去年はほとんどの評論家が最下位と予想していた)。元ファンとしては少しだけ気分がいい。巨人や阪神が優勝してしまったら、野球が盛り上がってしまうから、中日を含め他の4球団にはがんばって欲しい。優勝してもビックリするぐらい巨人と扱いが違うからな。
■セリーグの試合がパリーグ級に球場がガラガラのように思えるのは、僕の気のせいだろうか。毎年あんなもんだっけ?これも人気低迷のあらわれ?観客動員数はどうなってるんだろうか。
■花田勝(元横綱・若乃花)がまたもやお騒がせ。ちゃんこ屋経営に続いては、今度は自分の化粧回しまでも売りに出したとか。よっぽど金欠なのかなぁ。現役と同じ感覚で豪華な生活を送っているのかなぁ(素人っぽい感想)。人間ってのは、生活水準を下げることは出来ないっていいますしね。安易にアメフト挑戦しちゃって(しかも、すぐにあきらめて)、退路を断たれちゃったんだね。芸能界のデブ枠で生き残る難しさを実感してるのではないか。結局、相撲解説としてしかメディアに露出するすべはないという現実(さらに、相撲自体がピンチ)。花田勝、今後も要チェックである。
■デブ枠ってか、デブタレントといえば、だいぶ前から松村邦洋を見ないなぁ(関西では出てるのかな?)。でも、松村だって、「阪神」と「ものまね」で利用価値がある。デブネタで笑わせることだってできる。それに比べて、花田勝はねぇ…


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