2003年1月15日水曜日

年一回の靖国参拝?

■まぁ、例によって小泉首相の靖国神社参拝に対して中国、韓国が反発している。A級戦犯が祀られている以上、中国政府も韓国政府も黙って見過ごすわけにはいかないのだろう。僕の立場からすれば、首相がわざわざ靖国参拝する意味がわからない。靖国参拝は小泉純一郎個人の信条の問題と言ってしまえばそれまでだが、その個人的な「わがまま」で外交に停滞を招くとしたら、外交失政以前の問題である。
■今回は時期が問題とされている。朝日新聞や毎日新聞はもちろんのこと、読売新聞や産経新聞も「わかりにくい」としている。伝統や慣習に基づくならば、春、秋の例大祭か、終戦記念日に参拝するのが通例だ。世間では、中国・韓国の体制に配慮してこの次期に参拝したと見られている。韓国は二月下旬に盧武鉉新大統領の就任式が行われ、中国は三月にも、胡錦濤・次期国家主席を中心とした新体制が発足する。靖国参拝は海外からの反発に屈しない強い外交姿勢を示す手段なのであろうが、海外事情や支持率低迷との葛藤でこの時期になったのだろう。小泉総理は「年に一回行っておけばいいや」と思っているかもしれないが、それでは国内の保守派もとうてい納得できまい。


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