アテネ五輪中継は、連日深夜から翌日未明にかけての放送が中心にもかかわらず、視聴率は日本選手の活躍と同様に好調な数字をたたき出している。一方、同じスポーツ中継でも対照的なのは、プロ野球巨人戦中継。巨人が首位争いにからんでいるのに、平均視聴率は1けた台にまで落ち込んでいる。工藤公康投手が通算200勝を達成した17日の巨人ヤクルト戦(日本テレビ)でさえ、9.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と2けたに届かなかった。まぁ、ややドラゴンズとの差が開きつつあるしね。オリンピック期間の視聴率低迷は予想の範囲でしょ。
17日から18日にかけて放送されたアテネ五輪中継の平均視聴率は、谷本歩実選手が金メダルを獲得した柔道女子63キロ級(テレビ朝日)が16.9%。山本貴司選手が銀メダルを獲得した競泳男子200メートルバタフライ決勝(NHK総合)が6.5%、松坂大輔投手が好投した野球「日本対キューバ」(テレビ朝日)は7.9%だった。これらは地上波のみの数字で、衛星放送を含めればさらに多くの視聴者が見ていることになる。
これに対し、かつては平均視聴率20%台が当たり前だった巨人戦視聴率は、7月の平均視聴率(21試合)が11.0%にまで落ち込んだ。今月は14試合中8試合の視聴率が1けた台にとどまっている。
■ともかく、認識すべきなのは、ヨネスケ式の巨人中心主義ではやっていけないってことだ。ヨネスケの主張とは…日本のプロ野球は巨人中心であり、パ・リーグに岩隈や小笠原といった名選手がいるが、巨人と戦わないから知名度が低い。1リーグになり巨人と戦えば「岩隈すごい」「小笠原はすごい」とわかる…というもの。これは巨人が絶対的な人気があることを前提にしており、今後、それじゃぁもたない。(そもそも、「すごい!」とわかったところで、何になるというのか?彼らの試合を見に行きたくなるとでも言うのか?)1リーグ制になれば万事解決…といった短絡的な見方は慎むべきだ。
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