2004年4月10日土曜日

福田赳夫「人命は地球より重い」

■「自衛隊は撤退すべきか?」というのは問いはやや馬鹿げており、「No」しか選択肢はありえない。新たな前例を作ってしまっては、今後、同様の脅しを日本、そして国際的に誘発する。いかなる理由があるといえ、テロに屈するということは、国際的な非難は避けられない。スペインの列車テロによって、テロリストはスペイン兵撤退という勝利を得たが、今回撤退すれば、それ以上の効果をもたらすだろう。

■武装勢力は身代金を要求しているわけではなく、あえてリスクをおかしてまで日本政府とコンタクトを取るメリットがない。小泉政権に責任をどう取らせるのか?殺した場合、反対勢力は全力で追求せねばなるまい。いや、政権がひっくり返ってしまったら、それこそテロリストの思う壺なのかもしれないが…


■福田長官、父の時と「時代が違う」(朝日新聞)
 福田官房長官は9日午前の記者会見で、イラクでの日本人人質事件に関連し、父の福田赳夫首相(当時)が77年のダッカ事件で「人命は地球より重い」として赤軍派メンバーを釈放し、身代金を払う超法規的措置をとったことを問われ、「時代が違う。意味合いも違うんじゃないか」と述べた。

 福田長官は「30年近く前の話。それはそれでそうせざるをえなかった客観情勢がある。それと比べることはしない」と強い口調で述べ、自衛隊撤退という犯行グループの要求に応じるべきでないとの考えを改めて示した。
その当時の「意味合い」「客観情勢」とはいかなるものか?あの決断は正当化できないように思えるが。あるいは、「時代が違う」って言うと、人の生命は軽くなったということでしょうか?「テロに屈しない!」というスローガンだけで国民を危険にさらす首相…福田赳夫の弟子である小泉純一郎は、生命にどれだけの重さを与えているのだろうか。


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