2004年8月9日月曜日

サッカー・中日戦争

■韓国からみれば「中日戦争」なわけね…「日中戦争」ではなく。
■【萬物相】サッカー・中日戦争(朝鮮日報)
 「サッカーを戦争や生死にたとえる言葉を聞く度に怒りを覚える。サッカーはそうした問題よりもはるかに重要だからだ」

 名将ビル・シャンクリーの言葉だ。しかし、「戦争」ほどサッカーを如実に表現した単語も珍しい。

 「サッカーは他の手段をもってする戦争の継続である」。英ザ・タイムズ紙は1996年の欧州選手権準決勝でイングランドとドイツが対戦すると、こう書きたてた。「戦争論」を書いたクラウゼヴィッツの名言「戦争は他の手段をもってする政治の継続である」をもじったものだが、説得力がある。

 1982年のW杯スペイン大会でイングランドサポーターがフランス側スタンドに押し寄せ、鶏1羽を殺した後、フランスゴールの後方に投げた。フランスのシンボルである雄鶏を犠牲にした「儀式」の効き目があったのか、イングランドは3−1で勝利した。イングランドの熱狂的サポーター、フーリガンは非難を浴びると、「悔しいならフランス人も英国のシンボルの獅子を殺したらいい」と応酬した。

 暴力的なフーリガニズムと国粋的ショービニズムが結合する時、サッカーは極めて危険になる。

 1969年、エルサルバドルとホンジュラスがW杯予選を戦った20日後に勃発した「サッカー戦争」は3000人の命を奪った。サッカーの試合中にホンジュラスサポーター2人が亡くなり、ホンジュラスに暮らすエルサルバドル人数十人が殺害されたのが発端だったが、その背景には積年の民族感情があった。両国間では19世紀から国境紛争が絶えなかった。ホンジュラス経済を掌握した在留エルサルバドル人に対する反感も大きかった。

「サッカーは他の手段をもってする戦争の継続である」…なるほど。


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