2004年8月5日木曜日

筑紫哲也/中国の反日・愛国教育

筑紫哲也「究極のアウェー」(News23 多事争論 8月4日)
「悪漢の最後の隠れ家は、愛国者を名乗ることである」ということわざを何度か紹介したことがあると思います。中国政府は決して悪漢ではありません。しかし、かつてのようにイデオロギーによる統制をするわけにはいかない。そういう中で愛国教育がこの数年非常に進められたことは明らかな事実であります。

そこに小泉総理の靖国参拝問題が出て、元々愛国教育というのは仮想敵国を作りたいものでありますから、反日教育という形に傾斜していったのではないかと思います。しかも、かつてのように、それを抑え込むという世の中ではなくなっている。インターネットを含めていろいろなメディアが発達して、これをコントロール出来ない。これが今回のサッカー問題の背景にあるようであります。

私達の国でも「教育基本法で愛国心を育てよう」などという議論が出ておりますけれども、他山の石と言いましょうか、気をつけるべきテーマだろうとは思います。
 最後の部分、ずいぶんと弱腰だな。筑紫らしいっちゃぁ筑紫らしいのだが。


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