2005年2月10日木曜日

マケボノ×角田信朗

■曙が初勝利目指して角田と激突(日刊スポーツ)
 曙(35)が初勝利をかけて角田信朗(43=正道会館)と対戦する。K−1アジアGP(3月19日、ソウル)のトーナメント組み合わせが9日発表され、1回戦で格闘家転向後6連敗中の元大相撲横綱と約2年ぶりに現役復帰する大ベテランがグローブを交えることになった。

 会見に臨んだ曙が「K−1をつくり上げた1人である角田さんと試合ができて光栄。白星を取るつもりで戦います。これから心を鬼にして練習する。今年は白星が欲しい」と意気込みを明かすと、角田は「初戦の相手になって光栄。挑戦者のつもりでいきます。敵は己の中にある。白星をプレゼントするつもりは毛頭ない」と決意を語った。
 あぁ…失望しますね、これは。

■話題性という意味では最高の相手かもしれないが…こういうのを一番恐れていたんだ。こんなかたちで「格闘技界のハルウララ」が初勝利を迎えるなんて、がっかりという他ない。

■いや、角田を見くびり過ぎとの向きもあろうかと思うが、やはり厳しいと思うな。

■どちらも決定力不足で、ぐだぐだの試合になる可能性も高いと思う。とりあえず、角田のローキック攻めに期待したい。何とかしてマケボノの初勝利を阻止してくれ。むしろ、これをチャンスと捉えるべきなのかもしれない。角田にさえ負けるとなれば、マケボノの価値はますます高騰するわけだからね。


2005年2月9日水曜日

上原浩治:わがままポスティング

■「ウゼー!」上原怒り爆発…マスコミ注視は自業自得(夕刊フジ)
 記者も目撃!! わがままポスティング問題で球団との契約交渉が難航している巨人・上原が、ついにぶち切れた。7日、練習を終えて宿舎ホテルに戻った上原は、まず待ち構えた大勢のファンからサイン攻勢でもみくちゃに。ようやく玄関を通過し、エレベーター前に来たとき、今度はカメラマン数人からフラッシュを浴びせられた。ここで怒り爆発だ。

 「なんで、こんな所でパシャパシャ撮るねん。どうせ(新聞の紙面には)使わんのに。ウゼーな! こいつら」。鬼の形相で罵声(ばせい)を浴びせ、そのまま質問を振り切るように、エレベーターに乗り込んでいった。自身のホームページでも「マスコミは、取材もせずにウソばかり書き立てる」と不信感を募らせていた。

 しかし、本来は球団の同意が不可欠なポスティングシステムによるメジャー移籍を、球団の猛反対を受けながら要求し続け、いまだに今季の契約は未更改のまま。マスコミの注視にさらされるのは当たり前だろう。当然、周囲の目は厳しさを増すばかりだ。
 ってな感じの報復記事。「マスコミの注視にさらされるのは当たり前」あたりに、メディアの傲慢さがあって、こういうとこが嫌悪の対象になるんだろう。

■しかしまぁ、上原いいねぇ。もっとヒールに徹してくださいな。それにしても、つくづく関西弁って活字にするとバカに思えてくる。それは私の偏見のせいか。

■私自身は、完全ウェーバー制の導入とともに、FA取得までの期間を短くすべきだと思うし、メジャーにどんどん行けばいいと思う。その意味で、日本球界の「権威」の失墜によって、自身の名誉の相対化を恐れる球界OB連中は滑稽に映る(典型例は日曜の朝に「喝!」と吠えるバカ)。ってか、我ながら、ひどい悪文。

■だが、現行の制度がある以上、それに従うのは当たり前の話であって、上原には「大義」がない。「わがままポスティング」以外の何物でもない。

■「夕刊フジ」って、けっこう毒を吐くんだなと思ったのは、堀内監督と長嶋一茂の確執という記事にて…

■何様一茂様…現場からブーイング拡大中(夕刊フジ)
 しかし清武球団代表がエスコートする場面もあるなど、球団は異常ともいえる気の使いようで一体、誰が一番偉いのか分からないほどだった。

 しかも肩書は球団職員なのに、宿泊先はチームと同じではなく、父の長嶋終身名誉監督が、巨人監督を退任した後に定宿にしていた超高級ホテル。これも長嶋監督なら許されたが、同じことを一茂がやれば大ヒンシュクを浴びるのは当然か。

 一茂といえば96年、バント練習をさせた当時の土井総合守備コーチに「一体何様のつもりだ」と暴言を吐き、罰金50万円を取られたことで有名だが、今度は自分がそう言われる立場に大変身。

 きょう7日は西武と広島二軍、8日はソフトバンクを視察し、9日はナント地元の小学校2校で講演することになっている。次回、巨人キャンプに登場するのは10日になるが、他球団を回ってきた一茂が、どんなトンチンカンなことを言い出すのか。滞在は14日までの予定で、堀内監督を始め、現場は戦々恐々だ。
 「一体何様のつもりだ」が蒸し返されていることには笑うが、七光りだの「トンチンカンなことを言い出すのか」だの言いたい放題だ。

■彼の役どころである「球団代表特別補佐」というポジションが不明確だし、どの程度の権限があるのかもわからない。だから、現場と一茂の間がぎくしゃくするのは必然という感じだが。


2005年2月6日日曜日

NHK受信料不払い

■NHK受信料の不払い…一般視聴者に加え、病院の病棟にテレビを貸し出している業界団体からも大規模な支払い拒否(年間40億円)を突き付けられる事態となった…らしいが、これはもう便乗だろう。

■結局、「受信料」問題や公共放送のあり方という古いテーマに回帰するだけなんだよね。

■産経新聞/社説「NHK 公共放送のあり方追求を」
 NHKの受信料は放送法により、受信設備を持つだけで支払いの義務を負うと規定されている。不払いの罰則こそないが、“税金”並みの強い徴収権を付与しているのも、政府丸抱えの国営放送とは違う、文字通り公共放送としての独立性維持と、安定した経営基盤にもとづく良質な番組づくりを期待してのことである。

 ところが、このところNHKの番組づくりには民放と見まごうようなバラエティー番組が増えるなど、いたずらに民放との視聴率競争を意識したかのような番組編成が目立つ。海老沢前会長体制になってから一段とその傾向が顕著になったとする指摘もある。

 「女性国際戦犯法廷」をめぐる朝日新聞との最近の論争では、報道機関としての公正・中立性にも疑いの目が向けられている。最近のある世論調査では、「NHKは政治的に公平・中立と思うか」の質問に73%もの人が「いいえ」と答えている。

 こうした中で、NHKの民営化論議も再燃しつつある。だが視聴者が期待するものは、新たな巨大民放の誕生ではないだろう。たとえ“数字”は取れなくとも、高品質の教養・文化番組などNHKならではの番組づくりこそが求められている。
 まぁ、そのとおりなんだろうけど…

■毎度のことだが、「世論」の産経的解釈には付注が必要だよな。「NHKは政治的に公平・中立と思うか」で否定的な意見が多かったのは、「世論」は政治家の介入問題を想定したからであって、「女性国際戦犯法廷」を出す産経とはギャップがある。

■毎日新聞/社説「受信料支払い拒否 公共放送の仕組み問う動き」(2/4)
 罰則規定をもうけて徴収を確実にするということも可能だが、そうなると視聴者の信頼に基づいた公共放送ではなくなってしまいかねない。デジタル化により、未払い世帯に対しては視聴をできなくすることが可能になる。有料放送に衣替えするという選択肢もあるだろう。

 多チャンネル化が進みインターネットなど情報伝達の手段が多様化している今の時代に、受信料に依存した公共放送が必要なのかという本源的な疑問もある。
 「未払い世帯に対しては視聴をできなくする」…フリーライダーの排除を考えると、これぐらいはやってもいいと思うが、やはり問題は残るだろう。加入制…つまり、受信料支払いの義務がないことが前提になってしまって、離脱者が増加するかもしれない。それは結果として質の低下をまねく。


ヤコブ病

■牛海綿状脳症(BSE)が原因とみられる変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)の患者が日本で初めて見つかったらしい。まぁ、今さら騒いでも仕方がないんで、「感染ルートの解明を」ってことに尽きるでしょう。

■風評被害が国内産牛肉に及ばないよう「英国滞在歴あり」と強調することが当局の方針らしい。米農務省も「牛肉輸入再開交渉に影響ない」と言っているらしいが、日本人の心理的ショックは相当なものだろう。事実、厚生労働省には問い合わせが殺到しているらしい。

■で、ヤコブ病について…

■変異型ヤコブ病初確認(東京新聞/核心)
■BSE牛の異常プリオン原因

 クロイツフェルト・ヤコブ病は百万人に一人にしか発生しないとされるまれな病気だ。原因は、異常なプリオンタンパク質が長い間にわたって蓄積されることだと考えられている。八割は原因不明の孤発性。残りは遺伝性と、脳硬膜移植で感染した医原性だ。発病すると急速に脳が侵される。

 今回の変異型は、動物から感染する。感染ルートはさまざま。たとえば、BSEの牛の脳や脊髄(せきずい)に蓄積したプリオンタンパク質が、経口摂取され、脳に移行することが考えられる。

 正常なプリオンタンパク質は、健康な人の脳にもあり、タンパク分解酵素で消化される。一方、クロイツフェルト・ヤコブ病の脳内に見られる異常なプリオンは分解酵素で消化されにくい。正常プリオンと異常プリオンでは、分子の立体構造が異なっている。

 プリオンの命名者でノーベル賞を受賞したS・プルジナー・米カリフォルニア大教授によれば、異常プリオンが正常プリオンに接触すると、正常プリオンが異常プリオンに変わって、脳内に蓄積するという。しかし、どのように変換されるかはまだ解明されていない。

 プリオンはリンパ球などにも蓄積するため、日本では、一九八〇年から九六年までのBSE流行時の英国に半年以上滞在した人からの献血は受けつけない方針をとっている。

 桑田一夫・岐阜大人獣感染防御研究センター長は「人から人への感染性は低い。しかし脳の手術などで、脳の組織や脊髄液が飛び散ったりすると、感染する恐れもある。そのような場合、医療関係者は宇宙服のような装備で手術にあたる必要がある」と話している。 



2005年2月2日水曜日

NHK顧問料1300万円

■NHK顧問料「年に1人1300万円」 総務相が答弁(朝日新聞)
 麻生総務相は1日の参院総務委員会で、現在4人いるNHKの顧問に支払う年間の顧問料について「4人で5400万円。だから1人1300万円ぐらいになる」と語った。NHKの顧問料は会長が個別に定めているが、これまで金額は明らかでなかった。

 民主党の桜井充氏の質問に答えた。NHKの顧問は菅野洋史元副会長、滋野武元理事、伊東律子元理事、芳賀譲元理事で、会長の委嘱で就任している。麻生氏は顧問の勤務実態にも触れ、「週に平均して3〜4日出勤している」とした。また、麻生氏によると、車や秘書はついておらず、個室はないという。
 アホらし。この週3〜4日ってのもうさんくさいもんだし、こういう「顧問」だとか「相談役」ってのはほんとに役にたってんですかね。で、これがまた受信料拒否の口実になるんだろうな。


愛・地球博

■愛知万博、環境考えるヒントに…総館長の竹下景子さん(読売新聞)
 3月に開幕する愛・地球博(愛知万博)の政府パビリオン「日本館」の総館長に就任した女優の竹下景子さん(51)が1日、経済産業省で会見し、「(万博が)親しみやすく、面白いと思ってもらえるよう、お手伝いしていきたい」と抱負を語った。

 会見で、竹下さんは新エネルギーやゴミ問題に関心があると述べ、「環境問題というと、身近に感じづらいかも知れないが、(万博で)何かの発見やヒントを持って帰ってほしい」と来場を呼びかけた。
 別に竹下景子に恨みはないけどさ、「愛・地球博」なるものに文句をつけておきたくて…ちょっと前にも、ホームレスを追い出す「愛」に注目が集まったけど。

■いや、環境を考えるヒントって…さんざん環境破壊しておいて、何が「愛・地球博」だよ。バカもやすみやすみ言え。「ヒント」も何も、一番それが必要なのは推進している人たちじゃないっすか。

■環境破壊&税金の無駄遣いも、「啓蒙」キャンペーンにすれば正当化できると思ってんだろうけど、結局、「金にものを言わせても人々の心には届かない」という教訓を引き出すための教育費なんですかね。それにしちゃ高いけどさ。

■何を隠そう、私も去年、実家(名古屋)に帰った時に「海上の森」に行っているんだ。いや、単に自然とやらを見ておこうと思って。そこにはパラドックスがあって、万博反対派が「海上の森」を根拠に反対活動を展開したために、かえってそこが観光名所になってしまっていて、ゴミの投棄が増えているみたいなんすね。

■んん…何か書こうと思ったが、尻つぼみ。ともかく…跡地利用を含めて、どうなるかをきっちりと監視していきましょう。


中村七之助

■七之助広がる深酒のツケ…父・勘九郎もイベント自粛(夕刊フジ)
 泥酔し、タクシー運転手とのトラブルで警察官を殴り、警視庁大塚署に公務執行妨害容疑で逮捕され、31日に処分保留で釈放された歌舞伎俳優の中村七之助(21、右写真)が同日会見を開いて謝罪。茶髪を黒に染め変えて反省の様子を見せたが、周辺へのショックは予想以上に大きい。

 会見に黒のスーツ姿で現れた七之助は「親の顔に泥を塗りファンにもご迷惑をおかけしました。恥ずかしさ、情けなさ、おわびの気持ちでいっぱいです」と頭を下げた。

 3月3日から歌舞伎座で父・勘九郎(49、左写真)の「18代目中村勘三郎襲名披露公演」があるが、勘九郎は関連イベントの出席自粛を決定。31日出席予定の「朝日舞台芸術賞」の祝賀会を欠席し、日本橋三越で1日から始まる記念イベントのセレモニーとトークショーもキャンセル。
 いつも思うのは、こういう親が責任を負うシステムってんが、どうも納得できんのですよ。

■百歩譲って、親が被害者に謝ることに関しては、是としよう。だが、「世間」なるものに息子の不祥事を詫びて、自身の仕事を自粛するという状況をどう理解すればよいのだろうか。

■ここにも「世間を騒がせる」ことへの恐縮ぶりが見て取れるが、「世間」は勝手に騒いでいるだけである。