2004年8月7日土曜日

中国反日感情/日本・韓国へのコンプレックス

中国フーリガン「日本と韓国は嫌い」(中央日報)
一部の日本メディアは「日中戦争で日本軍の無差別攻撃を受けた、反日感情が根強い重慶で試合があったため、こうした状況になった」と分析している。 このため山東省に試合会場を移す準決勝からは状況が変わるのではないかと密かに期待している。しかし韓国が中東国家と試合をしたときも、韓国チームに中国人の揶揄が降り注いだ。 したがって一角では、中国人が反日感情のため日本チームに激しく当たったのではない、という解釈もある。
長い間、韓国と日本のサッカーに比べて劣勢にある中国サッカーファンのコンプレックスが、韓国と日本に対する揶揄と非難、さらに相手チームへの応援、激励につながったということだ。 アジア和合の場であるアジアカップサッカー大会が、中国観衆の心の狭さで汚されている。
 韓国から見た記事。コンプレックスか…なるほどね。
サッカー・アジア杯きょう日中決戦 中国、日韓に対抗心(産経新聞)
 中国サッカーファンの行儀の悪さはいまに始まったことではない。しかし今回のアジア杯での彼らの行動は尋常ではなかった。その深層心理には二つの要素がある。
 一つは二〇〇二年W杯で、日韓がともに決勝トーナメント進出を果たしたのに対し、念願の初出場を遂げた中国は予選リーグ三試合で一点も挙げられずに惨敗したことだ。当時、中国のメディアは日韓を称賛、サポーターも中国チームへの批判が圧倒的だった。
 中国が初開催国になったアジア杯は、ファンにとっても勝利を手にするチャンスであり、この心理が日本へのやじと対戦相手への一方的声援になった。その点は韓国に対しても同様だったという。中国にとって日韓が強敵であるのは確かだが、それだけでは説明はつかない。
 愛国主義教育の影響や大国意識の高揚で、日韓への過剰な対抗心と優越感が強まっているのではないか。例えば、歴史問題や尖閣諸島領有、日本近海の調査活動で、ときには威圧し、ときには一方的な行動にでる中国政府の態度にも通じている。最近の高句麗問題をめぐる中韓対立で、中国側の有無を言わせぬ対応も同様だ。
 卓球の元世界チャンピオン、故荻村伊知朗氏に聞いた話では、中国での試合で、中国人観客の自国選手への大声援に悩まされたが、あるとき公平な拍手に変わって驚いたという。ピンポン外交を発案した周恩来首相が「友好第一、試合第二」のスローガンを打ち出した結果だったそうだ。
 中国指導部が友好を外交の武器にし、国民末端まで統制できた文化大革命時代の話だ。いま中国は国益追求を外交の基本に置き、スポーツも国威発揚の手段になった。であれば、自国チームを熱烈に応援することの何がいけないのか、とサポーターは言うだろう。
 尖閣諸島問題で日本大使館に押しかけた反日グループは何枚も日の丸を焼いた。中国の警察は制止せず、中国外務省もあいまいな態度に終始した。アジア杯では君が代吹奏に多くの中国人が起立せず、やじを飛ばしたという。日中対決で日本が勝利した場合、どんな事態になるのか、ホスト国として中国人の度量と品位が試されるだろう。



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